ずっと生き難かった。ため息と深呼吸の備忘録。


by 草子
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薪能

昨晩。演目は「翁」と「菊慈童」。
薪能_c0145183_22204184.jpg

S席12000円(だったか?)、庶民の席3000円。
こういうものは上等の席でないと価値が激減するけど、お金がないので、
かがり火の雰囲気を楽しめればよいか、と思って庶民の席をとる。


とはいえ、火入れの儀も、能楽師の舞いも、「三番叟」でジャンプする野村萬斎さんも、
なーーーんにも観えない。想像以上に観えなさすぎ。
誘った友人Aは、どうせ観えないからと言って、いさぎよく幕間で帰ってしまった。
ふり返ると、後ろの席も、ごっそりカラになっている。

友人Bに、わたしたちも帰ろうか、と訊ねると、
「雅楽や謡もよいものだから、帰らない」
「おしりが痛くてたまらないけど、最後まで観ていく。ここで帰ったら負け」などと言う。

眼が手持ち無沙汰で、夜空を見上げる。飛行機のあかりが横切っていく。
神社境内の松の老木が、夜風でざわざわしている。

それにしても、嗚呼、ビンボー。
今後、能を観ることがあったら、わたしは、
生ぬるく湿った夜風と、ひとの後ろ頭を思い出すかもしれないな。

Commented by シー坊 at 2010-08-30 09:15 x
ええっ、でも素敵な体験
私見た事無いから、ホント篝火の感じだけでも味わいたい
(ただ、それで3000円...トホホ)
Commented by green-field-souko at 2010-08-30 20:24
■シーさま なんだかんだ言って、雰囲気を体感できたのは、よかったよ。
ちっとも見えなかったから、3000円は、ちと高かったかもねー。
いつか、佐渡で薪能を観たいもんです。
Commented by ekoekolove at 2010-08-31 02:17
いぃぃぃぃなぁぁぁぁぁ~~~~~~
戸隠じゃお神楽やってたのにフリで行っても見られる訳ないし
熊の咆哮はきいたけど、なにか?みたいな。・゚・(ノД`)・゚・。
お神楽はどこでも見られるけど
薪能は憧れだったんだよねー
見たってわかんないんだけどさwww
野村さんはお能なの?
狂言はこういう時やらないのかな?
狂言の方は、学校で見に行った時全員爆笑だったぬぅ(・´з`・)
Commented by green-field-souko at 2010-09-01 07:49
■あやちんさま ははは。熊の咆哮、マジ危なかったね。
いやいや、わたしも能なんて分かりませんのよ。
野村さんは狂言師さんです。
狂言は、能と能の間に演じられるの。楽しい息抜きって感じ?

佐渡の薪能がよいらしいです。佐渡は庶民に能が浸透していて、
古い能舞台が多く遺され、現存・機能しているそうだわ。
わかる気がする。女子高生が狂言観たら笑うよね~
by green-field-souko | 2010-08-29 22:25 | 旅と隠遁 | Comments(4)