ずっと生き難かった。ため息と深呼吸の備忘録。


by 草子
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鳥豆




鳥のかたちをしているから、通称ととこ豆。
ほんとうは、藤豆というらしい。
初夏に白や紫の花を咲かせる、藤の莢に似ているためか、
それとも、うっすらと藤色を帯びているからか。
鳥豆_c0145183_15521098.jpg

新潟で生まれた品種だと、種苗屋さんに聞いた。
このあたりでも、もう、あまり栽培するひとはいなくなったが、
在来種だし、味わいも独特なので、
虫が付きやすいのだけれど、つくり続けている。



ごまよごし、
鳥豆_c0145183_1623597.jpg

おひたし、
鳥豆_c0145183_1624463.jpg

結びしらたきと炊いて。
鳥豆_c0145183_1625252.jpg



昔、この豆が食卓にのぼるころは、
夕方になるともう肌寒く、
どこかから、稲藁を燃やす匂いがしてきたものだった。

画像のプロパティを見たら、10月7日に撮っていた。

瓜でも、豆でも、菜っぱでも、
昔から栽培し続けてきた在来品種は、とくべつに可愛い。
ととこ豆にしても、種を落とした地で芽を出し、根を張り、花を咲かせ、
つつましくも確かに、いのちをつないできた。

ここで生まれて暮らしている人間も。
そうした煩わしさを、これまで、わたしは受け入れないできたけれど、
まったく関係ないとは、もう、言えないのかもしれない。




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Commented by masayankinuyo at 2013-11-14 17:37
草子さん♪こんばんはっ
ととこ豆・・・何回言っても上手く言えない(笑)
甘く煮ても美味しいし
おひたしも胡麻和えも美味しいですね^^
サヤエンドウとかと違い甘味?ある感じで。

・・・あっという間に1ヶ月過ぎてたんですねぇ
そのうちきっと師走でパタパタしてるかもですよ^^
Commented by doronko-tonchan at 2013-11-14 20:20
在来種という言葉は外来種があって生まれた言葉のように思えます。
在来種とは日本固有のものですよね。
こんな難しい話は苦手です。
永久にとっとこー! ととこ豆。(笑)
Commented by green-field-souko at 2013-11-15 15:05
■kinuさま こんばんは^^
あははは。早口言葉みたいですよね。
ととこまめ、ととこまめ、ととこまめ、ととと…(笑)

ととこ豆の厚い皮は、加熱するとやわらかくなって、
でも歯ごたえはなくならず、
すこーしアスパラガスに似たような旨味ではないでしょうか。

ほんとうに、あっという間ですね。
そうそう、来年の手帳を買いましたよ。
10年くらい同じ手帳を使っていたのですけど、来年の手帳は
思いきって、まったく違ったタイプを選んでみました。
ガンガン使えるといいなあ。
Commented by green-field-souko at 2013-11-15 15:16
■tonchanさま
昔から地域にあって、守られてきた品種が、在来種と呼ばれるようです。
在来種を増やしつつ、ちょっとは自家採種もやってみたいのですが、
今のところは夢物語な感じです。
F1品種でググると、いろいろ出てきますので、よろしかったらどうぞ^^

> 永久にとっとこー! ととこ豆。(笑)

…う~ん。
Commented by haru_rara at 2013-11-15 22:12
草子さんのところに伺うと、しん、とした気持になることがあります。
そこで生れ育ったひとしかもっていない空気のようなものに触れるからでしょうか。
よそから来たものは、たとえ死ぬまでそこにいても決してその土地の味にはなれないな、と思っています。それはあたりまえのことですが。
だからその土地のことを語れるひとはいいなあと思うんですよ。

ととこ豆、きれいな豆ですね。どんな味わいなんでしょう。
こちらでも「てだね(手種)」といって、種をとっておいて毎年受け継いでいる在来種があります。
義母もずっとそうして野菜をつくってきましたが、病気に弱かったりして、今ではほとんど、「売ってる種」の野菜です。ちょっと残念、なんて、なんにもしないヨメのくせに思ったりしています^^
Commented by green-field-souko at 2013-11-16 07:34
■ハルさま
このブログを、わたしは「辺境のへっぽこブログ」と呼んでいます。
気に入ってくださった方に、おいでいただければいいし、どちらかというと、
広く浅くというよりも、狭く(そこそこ)深くでいいとも思っています。
辺境なんですよ。しん、とした。
現実でひと付き合いの苦手な、わたしのような者は、当然ながら
ブログでも社交的にはなれない。
だから、しんとした、なんて感じていただけるのは最高に嬉しいです。

たとえばスナフキンみたいなひとと、旅しながら暮らしたかった。
でもね、わたしのサポートが家族には必要なので、とどまっています。
とどまるからには、とどまって意味のあることもやらないと。
転んでもただでは起きません(笑)

ハルさんは、(あるいは、わたしも)うんと先の将来、
聞き手から話手になりましょうよ。
よそから来たって、積み重ねていけば語れるものができますって。
(外からの視点は貴重なんです!と、こちらの学芸員さんは言っていますよ)
手種のことを、もう、語れるではありませんか。
ハルさんの聞き取りは、やわらかいけど正確で、芯が強くてブレない、
あったかい記録だろうと思います^^
Commented by さらパパ at 2013-11-17 11:16 x
こんにちは。
食材で当時を思い出すっていいですね。(*^o^)/\(^-^*)
お酒のアテに合いますね。

またお邪魔しますね。
失礼します。
Commented by green-field-souko at 2013-11-20 15:17
■さらパパさま こんにちは。
おこしいただきまして、ありがとうございます。
&お返事が遅くなりまして、ごめんなさい。

いつも不思議に思うのですが、わたしがつくると、たいていの料理が
おつまみ風になってしまうのです。どうしてでしょうか?^^

ありがとうございます。
また、おいでくださいませ。
Commented by えすのぼ at 2021-04-02 09:57 x
はじめまして、当方、訳あって”鳥豆”に関心がありまして、貴ブログを拝見しました。そこで教えていただきたいのですが、今でも栽培されてますか、もしされているのでしたら、種はどちらで入手可能なのでしょうか?
いきなりで申し訳ありませんが、よろしくお願いします。
Commented by green-field-souko at 2021-04-03 08:21
> えすのぼさま
はじめまして。
お越しいただきまして、ありがとうございます^^

今年はつくるかどうか考え中ですが、
「ととこ豆」は「ふじ豆」「千石豆」などの商品名で種豆が売られています。
ちなみに、うちでは、ごま和えが人気です^^

農業屋.com
http://www.nogyoya.com/fs/nogyoya/2246741
アサヒのぐるタネ
http://g-tane.jp/fs/tanet/y0104006001001
楽天
https://search.rakuten.co.jp/search/mall/%E3%83%95%E3%82%B8%E3%83%9E%E3%83%A1+%E7%A8%AE/
Commented by えすのぼ at 2021-04-07 11:00 x
草子さん。ありがとうございます。
早速、作ってみたいとおもいます。
Commented by green-field-souko at 2021-04-12 02:10
> えすのぼさま
インスパイアされて、今年はわたしも数年ぶりに
「ととこ豆」を蒔いてみようと思います。
お互い天候に恵まれるとよいですね。
by green-field-souko | 2013-11-14 16:06 | そうるふうど | Comments(12)