ずっと生き難かった。ため息と深呼吸の備忘録。


by 草子
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経糸と緯糸



昨日。朝から半日ほど、展示の打ち合わせ。

それから
走って、ひとと会い、
それから
また走って、申し込んでおいた公開講座。

経糸と緯糸_c0145183_14115469.jpg
経糸と緯糸の話。
タテはたいてい丈夫で繊維の長いカラムシ。
ヨコはカラムシもあるけど、やわらかいアカソやシナ。
という事例。

経糸と緯糸_c0145183_14120194.jpg

上:正の撚り(縄文原体表記 0段ℓ 左撚り 1段R 右撚り)
下:反の撚り(縄文原体表記 0段ℓ 左撚り 1段L 左撚り)
(※繊維産業表記は逆に表記) …なんとややこしい泣

強度があるのは正の撚りなのだけれど、
反の撚りは、
繊維間にできたわずかの隙間が空気をはらみ、保温性が向上する。
また、植物繊維なので、汗(湿気)を吸えば膨らみ、乾くと隙間が戻り、
ゴアテックス的な機能が得られる。

丈夫で耐摩耗性にすぐれた衣類。
着心地がよく保温性の高い衣類。
作業に必要な機能、着用時にほしい機能を得るために
素材の選択、素材の加工、織りの方法、それに「撚り」があったのか
と、往時の複雑で高い技術と追求心には驚くばかり。



サンプルは、カラムシなんかではなくジュート。
カラムシは大変高価なので。

経糸と緯糸_c0145183_14120657.jpg

冬に手仕事を手伝った注連飾りも「綯う」もの。
つながるような。つながらないような。
機(はた)の世界は難しすぎる。
自分で紡いだり織ったりするひとでないと、
実際のところは、ちゃんと理解できないのだろう。


つかれたけど、勉強になった。
糸口とは、こういうことを言うのだな。



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Commented by fusk-en25 at 2017-01-29 21:23
「糸口」という言葉を引き出すところがいいな。
撚りにそんな考えがあるなんてまさに目にウロコでした。
Commented by green-field-souko at 2017-01-30 02:09
■fuskさま ありがとうございます。
受講して、ひとつ、おりこうさんになれました^^
3月「織り」の講演会にも行けたら、と思っています。
Commented at 2017-01-30 19:53
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by green-field-souko at 2017-01-30 20:40
■2017/01/30 19:53の鍵コメさま
...どゆことぉ? これから、そちらへ(笑)
Commented at 2017-01-30 23:58
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2017-01-31 05:45
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by green-field-souko at 2017-01-31 07:53
■2017/01/30 23:58の鍵コメさま こんばんは♡
織物関係は難しいです。途中で何度か、話に置いて行かれそうになりました(笑)

うんにゃ。雪慣れしているから案外、大丈夫ですよ、と言いたかっただけ~
こういうもんだと理解納得できているとでも言いますか。
こちらこそ、いつも、ありがとう!

Commented by green-field-souko at 2017-01-31 08:05
■2017/01/31 05:45の鍵コメさま
あははは。糸ですね~ご縁ですね~
経糸・緯糸、両方が強く、強烈に丈夫な布が織れそうなお二人…ちょっとコワイかも。
なにげに今後の展開を、なまあたたかくお見守りさせていただけたら、と。(汗)

あれですね。思い出しました。
教えていただいて、わざわざ見に行って、同じくぶちっと。
だったら見に行かなきゃいいのに、コワイモノ見たさよね? ふ。
by green-field-souko | 2017-01-29 14:18 | 旅と隠遁 | Comments(8)