ずっと生き難かった。ため息と深呼吸の備忘録。


by 草子
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想いという不思議

 この間、ふと気づいた、ここ数年に起った「偶然」の話です。

 あるとき、あるひとが、妙に思い出されます。そのひとは随分と逢っていないひとだったり、もう二度と逢う機会がないであろうひとだったりするのですが、気がつくとそのひとのことを考えているのです。無論、なんの脈絡もなく、です。
 こんなことがあったっけという思い出のシーンではなく、そのひとのリアルなイメージがゲル状の薄い膜となって、脳みそを覆っている曖昧な感覚。考えては、「どうして彼(彼女)のことを考えてしまうのかなあ」と、自分でも怪訝に思うような。

 最近。昔むかし付き合っていた相手から手紙をもらいました。なぜかこちらも頭にあったので驚きました。ある日を境に連絡はまったくとっていません。わたしの名前を検索し、ある程度の住所を某サイトで探し当てたそうで、半端な宛名で手紙は届きました。(逢うつもりはないので、2行だけのメールを送信して終わりましたが)

 その前。遠縁のおばさんのことを考えていたところ。身寄りをさきに失ったあと、施設で亡くなり、ちょうど3年前に公の墓地に葬られていたことがわかりました。

 その前。学生時代、バイトでお世話になったママが、気になって仕方ありません。訪ねてみましたが、とうに店はなく、数日後、新聞の死亡欄で名前を見つけました。年齢からしても本人だと思われました。ふだんは死亡欄など、まず見ることはありません。

 その前。小学校の卒業式の後、転校した同級生。とくに親しくもなかった男の子なのに、彼のことを考えてしまうのです。そんなおり、ひょんなことから彼のほうから連絡をくれ、その夏は、ほかの元クラスメイトにも声をかけ、プチ同級会ができました。

 その前。親しくしていただいた恩師の顔が、頭に浮かんで仕方ありません。なんか変な感じだなと思っていたら、13回忌が間近でした。

 まだまだあるのですが。なにもこれは特別なことじゃなくて。「虫の知らせ」「第六感」などと昔から言われてきた、そういった軽い偶然であり、だれもが多かれ少なかれ持っている能力なのだと解釈しています。
 ただ、〝想い〟という不思議なチカラがあるとしたら、それはどういう正体なのだろうか? と考えてしまいます。場所、時間、生死に関係なく、想う気持ちが伝わるものだとすれば、どんな仕組みを経て、わたしはさまざまな〝想い〟を受け取ってしまったのでしょうか。

 こうしてブログを更新していると、「似たような仕組みかなあ」なんて、ひとりごちてしまうのですが。24時間、地球の表面あたりを、たくさんの〝想い〟を載せた電波が飛びかう、インターネットさながらに。
 さて。わたしの〝想い〟は、どこのどんなひとが、受け取ってくださっているのでしょうね。
Commented by たけし at 2017-09-12 10:21 x
こんにちは

なるほど、面白い話ですね(^^)

先日から、読ませていただいてます
日付は古くから、ですが
興味をそそられまして、、、

これから、のんびり読み進めていきたいと思います

よろしくお願い申し上げます!
Commented by green-field-souko at 2017-09-12 13:58
■たけしさま こんにちは。
こんな過疎っているブログを、よくぞ見つけてくださいました。
コメントありがとうございます。

始めた当初は、まさか何年も更新できると思っていませんでしたので、
過去記事を読み返すと、赤面することばかりで、おはずかしいです。
カテゴリ整理くらいしたいと思いつつ、今日に至っております。
(真剣になんとかしなくては…)

たいしたおかまいもできませんが、のんびりおくつろぎくださいませ。
こちらこそ、どうぞよろしくお願いいたします。
by green-field-souko | 2007-11-29 17:42 | 日々の照り降り | Comments(2)