本日の野菜③
2007年 12月 13日
寒さとともに、冬野菜が、甘くやわらかくなってきました。これからは、しぐれる日が多くなるので、かーちゃんは遠くにあるほうの畑から、野菜をまとめて採ってきていました。採ってきた野菜は、軒下などに置いておきます。ビシャビシャ冷たいみぞれが降るなか、外に出かけないで済むための知恵です。
昔は野菜を、室(むろ)をつくったり、砂に埋めて備蓄していました。吹雪がひどくなれば家に閉じ込められ、何日も外へ出られませんでしたから。鉄道や道路は機能しなくなり、学校も休みになりました。ですから、いろいろな漬物を大きな樽に漬け込んだりして、いざとなっても大家族の口を春まで養えるよう、さまざまな工夫がされたものでした。
そのころと較べれば、時代は変わり、生活はずいぶん便利になりました。このあたりでは、積雪量がすくなくなったこともあって、冬支度もラクになりました。今は、まあ、なにもしないのと同じです。
冬野菜の採り入れは、わずかに残っている習慣とでも言いますか、昔の雪国のシッポみたいなものなのかもしれません。
白菜は水気が多くてサックサク、
長葱は生でも甘く、熱をとおすとさらにポッテリ甘く、
大根は庖丁を入れた瞬間に、バシッと割れるみずみずしさ。
冬野菜の色は、白と、緑と、枯れ草色。清楚で、そのくせ、どこかしら潔い色だと思います。とくべつ暖冬でなければ、あと半月ほどで、このあたりは白と黒の版画の世界に変わります。
昔は野菜を、室(むろ)をつくったり、砂に埋めて備蓄していました。吹雪がひどくなれば家に閉じ込められ、何日も外へ出られませんでしたから。鉄道や道路は機能しなくなり、学校も休みになりました。ですから、いろいろな漬物を大きな樽に漬け込んだりして、いざとなっても大家族の口を春まで養えるよう、さまざまな工夫がされたものでした。
そのころと較べれば、時代は変わり、生活はずいぶん便利になりました。このあたりでは、積雪量がすくなくなったこともあって、冬支度もラクになりました。今は、まあ、なにもしないのと同じです。
冬野菜の採り入れは、わずかに残っている習慣とでも言いますか、昔の雪国のシッポみたいなものなのかもしれません。
白菜は水気が多くてサックサク、
長葱は生でも甘く、熱をとおすとさらにポッテリ甘く、
大根は庖丁を入れた瞬間に、バシッと割れるみずみずしさ。
冬野菜の色は、白と、緑と、枯れ草色。清楚で、そのくせ、どこかしら潔い色だと思います。とくべつ暖冬でなければ、あと半月ほどで、このあたりは白と黒の版画の世界に変わります。
by green-field-souko
| 2007-12-13 10:30
| 畑でわたしは考える
|
Comments(0)