ずっと生き難かった。ため息と深呼吸の備忘録。


by 草子
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すこしでいいと思う

 家族。自由でいながら安堵できる関係。信頼できるすこしの友人。必要最低限の仕事着。シンプルな靴とバッグ。たいていのところへ行ける小さな車。小さなピアス。古いけど光と風に恵まれたワンルーム。コーヒー、煙草、ときどき酒。

 おおむね。ほかになにが要るというのだろう。ほんとうに欲しいもの、必要なものなんて、すこししかないことを、わたしは自分で知っている。子どものころから、そうだった。欲しいものでなければ、要らない。主体的に要らないのだ。周りのおとなが見かねようとも、気に入った手袋がみつからないまま、雪国のひと冬を手袋なしですごす子どもだった。

 つまらないものほど、いろんな面倒をはらんでいる。いろんなものを、たくさん、集めて、抱えて、嬉しそうに持て余しているひとをみると、大変そうで同情してしまう。だからと言って否定する気はまったくない。なのに、なんで、わたしを否定してくれるかなあ。単なる好みだろ。でも、そういうひとたちのシアワセを祈ろう。
by green-field-souko | 2008-01-10 00:21 | 日々の照り降り | Comments(0)