ずっと生き難かった。ため息と深呼吸の備忘録。


by 草子
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カテゴリ:畑でわたしは考える( 306 )

草刈りの日



雑草退治には、つねに、膨大な時間と労力を費やしてきた。
除草剤を撒かないと決めているので
納得のうえではあるが、
トータルで一反オーバーの面積の表土を
明けても暮れても小鎌で撫で尽くさなければならないことが、
いいかげんイヤになった。

師匠は体力気力が落ちるお年頃。
丁稚は本業で時間不足だし、この夏は二度も熱中症に倒れた。
イヤというよりも、これはもう限界。

あきらめて除草剤を撒きましょう、と師匠はついに言った。
だがしかし、ちょっと待て、かーちゃん。
丁稚が、草刈り機を使ってみようではありませんか。
うなる回転刃がおそろしくて、今までスルーしてきたツールではあるが、
もう、そんな生ぬるいことは言っていられない。

で、
草刈り機の講習を受けたというひとからやり方を教えてもらい、
実際に使ってみたら、これが、まあ、なんと便利な!

草子には無理と思われていた(らしい)エンジン始動も一発。
わたしは女子高生時代、エンジン付き模型飛行機にはまっていたのだが、
なんだあ、草刈り機も同じ空冷2サイクルではないですか。
微調整なんかはむしろ簡単。ないに等しい。

従来の小鎌除草では何日もかかっていたのが、
草刈り機だと、わずか3時間。
ここしばらく折れかけていた気持ちが復活しました。
まだまだやれるね、無農薬有機野菜づくり♡


来年の春は、堆肥化した雑草を畝に鋤き込もう。
もっと、ふかふかに、肥やすのだ。

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by green-field-souko | 2017-09-09 06:21 | 畑でわたしは考える | Trackback | Comments(10)

ヨモギ仕事



今年は特別、たくさんのヨモギを摘んだ。
ちょっとした秘密の場所があって、
そこには、やわらかいヨモギがわさわさ生えているので、
つい欲ばりな気持になってしまった。

やわらかい芯の部分だけを摘み取ったヨモギは、
持ち帰ったら、さらにやわらかい部分だけをちぎり、
重層を加えた熱湯で茹でる。
水気をギュッと絞り、小さくまとめて天日に干す。
干しあがると、紅花餅みたいになるので、湿気ないようにして保存。

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これをどうするかと言うと、
笹だんごの生地に練り込むのである。
よもぎ率が高いと、笹だんごは色よく香り高く、おいしい。

笹だんごは手間がかかる。
面倒くさいので、自宅でこしらえる家も今では少なくなったし、
このあたりでは技術の継承も、ほとんど途絶えているのではないだろうか。
うちは師匠がつくるひとなので、
今でも買うことはせず、たっぷりよもぎを入れて手づくりをする。

笹だんごづくりの継承。
畑仕事も含め、そろそろ、ちゃんと習得しなければ、と
気持ちだけはあるのだけれど。





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by green-field-souko | 2017-05-07 08:54 | 畑でわたしは考える | Trackback | Comments(4)

元旦



あけまして、おめでとうございます。
2017年もどうぞよろしく、お願いいたします。

酉年なので、軍鶏で、ごあいさつ。

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この子はもう、うちには居ない。
ほかの子もみんな、暮れのうちに居なくなった。
100mは離れている軍鶏小屋まで、雪の中を朝夕歩いて世話に通うのが、
とーちゃんは腰痛でできなくなってしまった。

手ばなしたとはいえ、調子がよくなれば、
とーちゃんは春雛で復活するつもりでいるし、
もう一年分くらいの自家製鶏糞肥料はストックしてあるので、
畑のほうは当面、大丈夫なのだけれど、
どうせなら来年から玉子と肥料用に
地鶏でも飼おうかと思ったりする元旦です。




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by green-field-souko | 2017-01-01 15:16 | 畑でわたしは考える | Trackback

食べられない、の基準





夏が暑すぎて。雨が降らなくて。
秋になっても
なかなか気温が下がってくれないので、
畑では、葉っぱをかじる虫が大発生。


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こんなのは、ぜんぜんマシなうちで、
葉脈だけにされた葉っぱが、ほとんど。


こんなにひどい年は初めて、今までなかったことだ、と
畑で会うひとはみんな
嘆き、呆れ、諦めつつ、種を撒きなおす。


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葉っぱだけでなく、ラディッシュもやられた。
もったいないので
傷んだ部分をよけて食べることにする。

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虫食いだらけの野菜。
うちではふつうに食べるけど、虫ぎらいのひとには
身の毛のよだつシロモノなのだろうな。

薬剤と化学肥料に頼らずにやってきたが、
今年だけは、さすがに、
すこしだけ使ちゃおうかな、と気持ちが揺れた。

すごく揺れたが、
でも、使わなかった。

こんな器量の野菜でも
楽しみに待っていてくださる方だっているのだから、
もうしばらくは頑張るのだ。


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無農薬有機野菜は、付加価値やトレンドじゃなくて、
いろんな意味で商売にしたら成り立たない
とても個人的で主観的な、
もしかしたら依怙地で意味のない選択なのだろうけど。



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by green-field-souko | 2016-10-16 21:38 | 畑でわたしは考える | Trackback | Comments(2)

玉ねぎ収穫



6月の乾いた日に、玉ねぎを収穫する。
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玉ねぎもほかの野菜と同様、
雨の後がみずみずしいのだけど、
これから春先まで
常温で保存しながら食べていかなければならないので、
かびの原因となる水気は大敵なのである。

タイミングを逃すと梅雨に入る。
そうなると、晴れ間を待っても、そうそう畑は乾いてくれず、
畝で玉ねぎが腐っていく、なんてことも起こる。

今年の収穫量は、リヤカーに山盛り4つ。

親戚や友人に分けてもなお余り、けっこうな量を土に還したので、
師匠は昨年よりも栽培量を減らした。
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このあたりで畑をやっているひと(おおむね年配)は
玉ねぎなんて大抵つくっているし、
幾らもしないので、若いひとはスーパーで買ってくる。
やり場がないといえば、ないのだなあ。
それでいて、日本は食料自給率が低い、などと言っているのだから。


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by green-field-souko | 2016-06-04 22:10 | 畑でわたしは考える | Trackback | Comments(10)

底を打ったか端境期


苗の保温と風よけをどうしようか、と考えていたら、
畑のお隣りさんが肥料の空き袋を「もってげ」と言ってくれた。
うちはこういう袋のストックがあまりないので、ありがたくいただく。

こんな感じでいいのかな西瓜?(←師匠作)
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風が吹いたら飛ばされそうに見えなくもないが、
飛ばされたら、拾ってきてやり直せばいいだけのこと。

いやあ、畑に居ると、人間、気持ちに余裕が出てきますね。

できるだけビニールマルチは使わない方針なのだけど、
か弱いメロンなんかには使ってみたりする。
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玉葱も太ってきました。
昨年はトウ立ちしたり、小粒で辛い新玉葱にがっかりさせられたけど、
今年はなかなかよくなりそうで嬉しい。
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春キャベツも巻いてきました。
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このあと雨になる。
雨が上がったら草とりに来るように、と師匠。
早く本業を終わらせよう。雨模様のうちに。


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by green-field-souko | 2016-05-10 23:34 | 畑でわたしは考える

今年の畑事情



畑からの帰り、
運転しながら見たバイパスの温度計は30℃。
どうりで暑かった。
空は青く、風は強く。もう夏なんだなあ。
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で、今日は、気にかかっていた畑の草とりをした。
もう、とっくにしていなくちゃいけないのに、
今ごろ、ようやく、今シーズン初めて。

昨年秋に、できるだけ「根っこ」を引き抜いていたせいか、
スギナやヨモギは少なくて、
ハコベとカラスノエンドウが多く、作業はラクだった。

今年から、畝間と通路を広めにとることにした。
師匠の足元の安全確保のためである。
農薬を使わず、シャモのオタカラの有機肥料をメインに、
うちの畑は続いているのだけれど、
ほとんど人力が頼りのやり方なので、
つまづいて師匠にケガでもされたら完全に、畑が成り立たなくなる。

畝間や通路を広くとるということは、当然、畝の面積が削られる。
畑が減る気がしたのだろうか。
師匠はなかなか、うんと言わなかったが、
あるとき、丁稚のほうがたまたま、寒冷紗を留めた石につまづいて転び、
「だれよ!こんなところに石を置いたのは!」(←師匠しかいないが)
「あーーー痛い痛い痛い痛い」(←たいして痛くなかったが)
「わたしだから平気だったけど、かーちゃんだったら絶対ケガしてるよ」(←根拠はないが)
「安全のため、今年から畝間と通路を広くとるからねッ」
ということに、強引にしてしまったのであった。

畑が減ると言ったって、毎度、食べきれずに土へ還しているくらいだから、
別段、なんら、野菜事情が変わることはない。
近年、すこしばかり足腰が不安定になってきた師匠にケガされるほうが困る。
転ばぬ先の杖、なのである。(←心配しすぎという声もあるが)



丁稚を待ちきれなかったらしく、
さまざまの野菜苗はすでに、師匠によってきれいに定植されていた。
蕪なんぞは間引かないといけないくらいの成長ぶり。
「あしたは里芋を植えなくちゃ」
「忙しかったら来てくれなくていいわよべつに」
いやいや、行きますよ、クビにしないでください師匠。


フェンネルが込み合い、ムレが心配なので間引き。
サラダにしようか。スープがいいかな。
あーーーいい香り。土の匂いもあいまって。
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by green-field-souko | 2016-05-03 20:45 | 畑でわたしは考える

ある日のねぎ掘り




畑は、まだ、雪の中。

長ねぎ、白菜、大根、キャベツあたりを採りに出たら、
師匠もいっしょに畑へ行くと言う。
どこになにが埋もれているか、自分のほうがわかると言う。
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そうかな?
まあ、いいや、そんなら掘っていただこう。



師匠、せっせと掘るも、畝一本ほどズレて、畝間にシャベルを入れている。
やっぱりね...。
師匠はこういうような場合、たいてい見込みが甘いんだよなあ。
「違います。師匠。もっと、こっちです」
正しい場所を、指さす丁稚。
だがしかし、思うようにいかない師匠。
「違う。違う」
「そうそう、もっとこっち」
「あーーーもお、こっちだってばあ」
「ここよ、ここ!」
じれったくなった丁稚は、つい、花咲じいさんの真似をして
「ここ掘れワンワン!」


くるっと振り返った師匠、むっとした顔でおっしゃった。

「犬なんかに指図されたくないわッ」


教えてさしあげて、ほめられようと思った犬なのに、
うっかり偉そうに指図していましたとさ。笑



サックサクの長ねぎ。
今夜は、グリルで焼こうか、玉子でとじようか。
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畑の雪も、ずいぶんカサが減ってきて、
土の匂いが春っぽい。
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今年はどんな野菜をつくろうか。


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by green-field-souko | 2016-02-08 16:35 | 畑でわたしは考える | Trackback | Comments(8)



手仕事を始めて一時間もすると、
「そろそろ、お茶にしねか?」とすぐに言い出す、じー。
齢をとるということは、
体力気力が萎えることでもあり、根気が続かないのだ。

見ざるを得ないじーの老い。
その老いっぷりが想像を超えていてか、暗い顔のばー。
山ほど積まれた藁。
思うように進まない作業。
注連飾りの納品締切。

なんだか呆然としてしまったが、
「草子さんはもっと、まぁこんなもんだろ、
という考え方をしたほうがいい」と言ってくれた
ブロ友さんの言葉を思い出せて、よかった。
ほんとに、ほんとに、そのとおり。
ありがとう。

注連飾りづくりは、まだ始まったばかりだしね。
書くぞ。笑



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by green-field-souko | 2015-11-15 23:51 | 畑でわたしは考える | Trackback



まだ、わたしが幼かった頃、
生活のために猟銃を扱う老人が、はす向かいに住んでいた。
その家は親戚筋でもあったので、よく遊びにも行った。

粗末な造りの古い家で、
しかし、囲炉裏(イロリ)の炉縁(ロブチ)などはつやつやと手入れがよく、
テッポウブチのじいちゃんは、炉縁に湯呑みを置いていた。
じいちゃんの煙管(キセル)の種火の扱いが、わたしには手品のようにおもしろく、
掌に種火をのせて見せてくれるよう、何度も頼んだ。
こどもの好奇心は、きりがない。
しまいには、じいちゃんも面倒くさくなり、
「ほうせばこんだー、なーの手え出せ!」
(そしたら今度はおまえの手を出しなさい)
と手をつかまれ、キャーキャー逃げまわる囲炉裏端には、
クマの毛皮が無造作に置かれていた。

敷物なのか。剥製なのか。
頭がごろんと付いていて、眼のところは空洞だったが、
乾いた鼻は黒々として、表面のシボというのか、模様が見てとれた。
四肢には太い爪。
ごわごわとかたい毛は、嗅ぐと獣のいやな臭いがした。

じいちゃんが死んで、遊びに行かなくなり、
家が建て替えられ、
あのクマはどこへいってしまったのだろう。





前ふりが長くなってしまった。





注連飾りの作り方を教わりながら、なんとなく雑談をしているなかで、
先生(73歳)がテッポウブチだということが分かった。
今この時代に、クマやイノシシを撃って生活しているわけではないが、
趣味のハンティングというよりかは、もうちょっと日常に寄っている。

「ブツ(撃つ)のは、キジだろ、ヤマドリだろ、ウサギだろ」
訊いたら、指を折って数えながら、教えてくれる。
「知ってっか? 昔の武士はなあ、四ツ足は喰わねかったんだよ」
「四ツ足は元気になりすぎっからな」
「ウシ、ブタ、ヒツジ、栄養がありすぎて、よくねえ」
「ウサギはいいんだ。ウサギは二本足の分だっけな」

「最近はブッテ(撃って)ねーなあ」
「テッポウブチは、おんもしぇ(おもしろい)、おんもしぇでたまんね」
「だども、いのちを奪うってのが、ちっと難儀になったんだな」
「病気もってっからな」
「へえ、だめださ、こんげなもん(こんな自分)では」
「昔はビンビンでがった(元気がよかった)んだども、
今な、へえ、たちもしねで、へえ、ピタンピタンと腿にへばりつく」

先生はたいへん愉快そうにワッハッハッ!と笑い、
おまえもウケろ、笑え、と催促するように、わたしの背中をバンバン叩いた。

齢をとろうが、病気で弱ろうが、
しかし、テッポウブチの眼は、稲作農民のそれとは決定的に違うのだな。
おんもしぇでたまんね、と言った眼はテッポウブチだった。
このあたりの聞き取り調査に、もし、万にひとつも関われることがあったなら、
先生に話手のお願いをするのだ、わたしは♪^^


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by green-field-souko | 2015-11-13 23:49 | 畑でわたしは考える | Trackback | Comments(10)