ずっと生き難かった。ため息と深呼吸の備忘録。


by 草子
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カテゴリ:そうるふうど( 184 )

筍の煮もの




筍だけの煮ものが好き。
ほかになにも入らない、いさぎよさみたいなところが好きなのかもしれない。

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母の筍の煮ものは、「だけ」ではなく、さまざま入る。
筍、あぶらあげ、ほしかぶ(輪切りの切り干し大根)、じゃが芋、ときにはワラビやニンジンも。
畑や山にあるもの、保存食材、なんでも併せてしまうのがド田舎流。
若いころにはなんだかいやだった、無神経な雑多感も、今では好ましく思える。

祖父母が逝き、両親が老い、静かな家族になっていくにつれ、母の煮ものが懐かしい。
4世代9人家族。
おおぶりの鉄鍋の、ごちゃごちゃした煮ものの、にぎやかだったことよ。

「だけ」の煮ものは、ときに、すこし淋しい。



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by green-field-souko | 2017-05-08 03:17 | そうるふうど | Trackback | Comments(2)

鮭の焼き漬け




晩秋から冬にかけて、産卵のために遡上するシロザケ。
いわゆる、昔ながらの川鮭は、
脂がのっておらず身がパサパサしているので
このごろでは見向きもされないが、
市場価値の低いこの川鮭こそが、
わたしにとっての〝鮭〟なのだろうと思っている。


塩を振って身をしめた川鮭を焼き、
甘辛い醤油だれにジュッと浸けた「焼き漬け」は
もともとは冬の保存食だった。
日持ちさせようとすれば、味が濃くなるけれど、
今は、それではしょっぱすぎるので、
酒や出汁で薄めたり、庭の柚子を搾ってみたりする。

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この冬は鮭が戻ってこなかったそうで、
値段うんぬん以前に、川鮭が手に入らなかった。

それでも「焼き漬け」がないのは寂しいので、
なんとか、それらしき鮭を買ったところ、
サクラマスのような身の具合で、おどろいた。

「焼き漬け」は脂っ気の少ない川鮭でなければいけない。
ふわっと脂がのってやわらかく、
高級なサクラマスのようでは、もったいない。

鮭は鮭でも、外海を回遊しなかった、過保護な鮭だろうか。
シロザケまでもが養殖される時代になったのかなあ。




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by green-field-souko | 2017-01-25 10:31 | そうるふうど | Trackback | Comments(2)

ミニマム正月料理



こちらの地方のお雑煮は
あんこ餅とおつゆ餅、
両方をいただかないと
お正月がこないことになっている。



家族や親しいひとのシアワセ、
無病息災を願い、合掌していただく。

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なるべくを畑でまかなったお雑煮は、
とんでもなく質素で、
そのくせ、じんわり沁みるようで、
ああ、もう、わたしの元旦は、
ずうっとこれでいいと思った。



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by green-field-souko | 2017-01-01 15:44 | そうるふうど | Trackback | Comments(12)

菊菜のごまあえ




春菊とは言わず
「菊菜」と呼んでいたなあ、
曾祖母は。

レタスは「ちしゃ」で、
じゃがいもは「にどいも」。

明治に生まれ、
昭和に逝ってしまった。
複雑な事情のなかで
口数や笑みを閉ざし、
川底の石のように生きていた。

わたしは好きだった。


春菊、じゃなくて、
菊菜のごまあえ。
それと、かぶの浅漬け。

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by green-field-souko | 2016-11-10 16:50 | そうるふうど | Trackback | Comments(4)

里芋の煮っころがし揚げ



甘辛く煮っころがした畑の里芋は、
初冬の定番のお惣菜だった。

お醤油の色がしみた里芋に
片栗粉をまぶして
カラッと揚げたものが、
よく、お弁当に入っていた。



なんとなしに思い出して、揚げてみた。

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会津で買った
こづゆ椀に3個のせ、
とき辛子を、ぽちっとね。




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by green-field-souko | 2016-11-10 16:40 | そうるふうど | Trackback | Comments(8)

ののめとやつがしら




このあいだの「ののめ」を、
正月用の保存からすこし取り分け、早々と煮ものに。

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もう、そろそろ、おしまいの里芋畑からとってきた、
ズキ付きのやつがしらと合せて。



大家族だった昔は、大きな鉄鍋に、いっぱいこしらえた。
きのこも、ののめだけじゃなく、
スギモタセやホウキタケやムキタケなど、
山からとってきた、さまざまの種類を入れた。

ひとも、山も、勢いがあった。
思い出の風景ばかりを、よいものなどとは言わないが、
みんな、どこへ去ってしまったのだろう。





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by green-field-souko | 2016-11-10 15:44 | そうるふうど | Trackback | Comments(0)

ぎんなんごはん



今年はたくさん生ったから、と言って、
ぎんなんをもらった。

たくさん生ったので小粒なのだと
持ってきてくれたひとは笑っていたけど、
ほんとうに小粒で
枝豆くらいの大きさしかなくて、
その可愛らしさに、つい笑ってしまう。

ちいさな猫や犬や赤ん坊を見ると、
わけもなく笑ってしまうのと
同じ種類の可愛らしさ。


ちまちまと殻を割り、薄皮を剥き、
ぎんなんごはんを炊いてみた。

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可愛いぎんなんは、炊き込んでも可愛い。



今年は冬が早いらしい。
あのイチョウの樹は、もう、葉を落としただろうか。
また、ひとつ、冬を迎える。



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by green-field-souko | 2016-11-10 15:27 | そうるふうど | Trackback | Comments(0)

へそほや




6月のある日のことだった。
スーパーの鮮魚売場で見慣れないものを、わたしは発見した。
この物体をどこかで見た覚えがあるなあ...
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ああ、そうだ! たしかオドサマが召しあがっておられた。
http://kabo0605.blog41.fc2.com/blog-entry-108.html

津軽の縄文人・オドサマの原始的な採集生活っぷりに憧れて、
オドサマをご尊敬申し上げているわたしなので、
そのへんからオドサマが採って食べていらっしゃる
あやしげな茸やジビエの類は、ぜ~んぜん許容範囲なのだが、

口の中がいつまでも鼻血の後のように血なまぐさいらしい
マグロの心臓とか、鯨の刺身あたりまでいくと
超えられそうにない本能の壁が立ちはだかる。

この物体も壁の向こう側の食べものかもしれない...
と躊躇はしたものの、
なんか可愛いカタチだし、2個で190円ならダメモトかな。

で。ぷっくら弾力のありそうな個体を購入。
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コメント欄でオドサマから解体方法を教えていただく。
http://kabo0605.blog41.fc2.com/blog-entry-108.html




イカタコ以外の軟体動物(?)に、包丁を入れるのは初めてである。
緊張しつつ、オドサマの言う通り4パーツにバラす。
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ホヤを切ると中身の海水がドバっと大量に流れ出るが、
イカタコのように身を切られてもんどりうつホヤでもなく、
植物のようなおとなしさで、
なんというか、
運命を受け入れているような風情が、しんみりと哀しくはある。

厚いゴム引きみたいな皮から、
くるんと中身を取り出すのは簡単で、たいして力も要らない。
内臓を洗い、ひと口サイズに切った身を、
あらかじめ器に受けておいたドバっと流れ出た海水に浸ける。
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わさび醤油で食べてみた。
ちょっと妙な風味は、好き嫌いが分かれるそうだが、
わたしはおいしかった。
とくに「へそ」は、たいへん、おいしい。
へそだけをたくさん食べたオドサマに、軽い嫉妬をおぼえるほどである。笑




ホヤの時季は短いのか、
つぎに店へ行ったときには、もうなかった。




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by green-field-souko | 2016-09-29 12:28 | そうるふうど | Trackback | Comments(14)

白菜漬け



本格的な雪がくる前に、
畑から野菜をとって、小屋のあたりに保存しておく。
とはいえ、やはり、採りたてのほうが鮮度よくおいしいので、
それとリスクを天秤にかけて、
うちでは、畑と小屋と、半々くらいにしておく。
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よく漬かった白菜は象牙色。
昆布や柚子を入れるときもあるが、
昔ながらの、
うちの白菜漬けは、タカノツメと塩だけで漬ける。
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お醤油をかけた白菜漬けで
炊きたての白いごはんをくるんと包んで食べるのが
子どものころから、好きで困る。
お行儀がわるいと思いつつも、
つい、くるん、とやってしまう。

今年のお正月は、そんなものばかりを食べていた。
わたしの人生、
そんなもので充分だなあ、と思う。



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by green-field-souko | 2016-01-13 14:54 | そうるふうど | Trackback | Comments(8)

おから稲荷



あるとき、なんとなく思いついて
つくってみた料理。(というほでもないけどw)


おからのお惣菜を
甘辛く煮たおあげに詰めるだけなのに、
これが、妙に、おいしい。
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おからはたまに炊く。
そして、長ねぎと生姜さえ入れば、
あとの具は、どうでもいいと思っている。

ごはんのおかずにも。
おつまみにも。



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by green-field-souko | 2015-11-14 12:23 | そうるふうど | Trackback | Comments(10)