ずっと生き難かった。ため息と深呼吸の備忘録。


by 草子
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

カテゴリ:野菜普及委員会( 21 )

畑の水筒




早朝の畑に出る。フリースがちょうどいい。
朝露を含んだ草のみずみずしさにほっとしていた季節は、
いつのまにか、嘘のようにかき消えている。

なごりの茄子やピーマンを片づけ、
里芋やさつま芋を掘りおこし、菜っぱを間引き、
巻いてきた白菜やキャベツに安堵する。



畑仕事に持って行く飲み水も、もう、要らない。

なぜか師匠は、ウィスキーの空き瓶を水筒代わりにしている。
保冷もできないし、ちゃんとした水筒を買ってあげようかと訊くと、
そこは好みで、
透明なガラス瓶からぬるい水を飲むのがよいらしい。

それにしても、
日中に、畑で、ごくごくと酒瓶をあおっているばーさんを、
知らないひとが見たら驚くかもしれない。



急くように日は短くなる一方ではあるが、
陽だまりは暖かく、
追肥をやり終えて、
ゆるゆる、おだやかに、一日がすぎていく。

c0145183_2134380.jpg



にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 半ひきこもりへ
にほんブログ村
by green-field-souko | 2015-10-25 21:38 | 野菜普及委員会 | Trackback | Comments(4)


最高のオリーブの果実をぎゅっと搾って採れる
フレッシュでオイリーな果汁に、
畑の野菜をちょんと浸けたら、
シンプルで最高においしいサラダになった。

c0145183_10285172.jpg


10月の畑は、サラダで食べる野菜のまつり。
このまま飲めそうなオリーブ果汁に
まだ青かった庭の柚子と、
ほんのすこしの岩塩。

すごいなあ、オリーブオイルの力って。
野菜がどんどん、おいしくなる。

c0145183_1029623.jpg

在来種の赤蕪
わさび菜
紫大根
葉っぱもおいしい達磨大根

ごちそうさまでした。



にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 半ひきこもりへ
にほんブログ村
by green-field-souko | 2014-11-10 10:34 | 野菜普及委員会 | Trackback | Comments(4)

とうもろこしの夏休み


「とうもろこし」と平仮名で書くと、
夏休みを待つころの、記憶のスイッチが入ってしまう。
c0145183_17581349.jpg

「とうもろこし」は、「とうきび」とも呼んでいたけれど、
いずれにしても平仮名がよく、
片仮名でトウモロコシにすると、
かたいような、ぱさぱさするような、小さな違和感がある。

「とうもろこし」は漢字で、玉蜀黍と書くことは、
たったさっき、キーボードの変換で知った。
玉(ぎょく)のような粒が並ぶ黍(きび)は分かるとして、
蜀を調べたら、芋虫の意味があり、あまり気持ちがよくない。




鍋を火にかけて、畑へ走り、とうもろこしをかき折る。
皮をむき、ひげをとった、とうもろこしを鍋へ。
そういえば、芯にひそんでいた芋虫も、よくいっしょに茹ってしまうけれど、
それで、蜀、なのだろうか。
c0145183_1759105.jpg

小学生は7月25日から夏休みだった。

夏休み帳やプリントの宿題をたくさん渡されても、
まだ手をつける気にはなれず、
縁側でとうもろこしをほおばって、蝉の音を聴いていると、
夏休みは始まったばかりで、終わることなどないように思われた。

庭のオシロイバナ。
アイスキャンデー売りのベルの音。
暑さの中で眠くなっていく午後、
大きなたらいの日向水に、上履きが、ぷかぷか浮かんでいた。



露地野菜には、ほんとうの旬がある。
野菜がなければ、歳時記は随分、つまらなくなってしまうかもしれない。



にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 半ひきこもりへ
にほんブログ村
by green-field-souko | 2014-07-24 18:01 | 野菜普及委員会 | Trackback | Comments(16)

自家採種かぐら南蛮



雪が降る前に、かぐら南蛮を、畑からもいできていた。

新潟県長岡地方の伝統野菜であり、
味噌炒めや塩漬けなどにして食べるのだが、
ほどよくピリッとした、
あるいは時々、容赦のないその辛さは小気味よく、
蒸し暑い新潟の夏をしのぐのに欠かせない。

かぐら南蛮は、畑で赤く熟し、枯れた枝にぶら下がっている。
その中から、なるべく皮が厚く、実が大きく形よいものを採る。

ここ下越地方ではあまり栽培されていなかったため、
もともとの種は、長岡地域の種屋さんから買ったのだが、
実が生ってみれば、いまひとつ、「顔」が違うように思われた。
山古志の畑や川口の産直で見かけたものと、微妙に異なる気がしてならない。
あれらは、もっと、皮が厚く、ごろんとしていた。

採種しているうちに、より現代人の舌に合うように、
より栽培しやすく、自然とそういう種になっていったのかもしれない。

c0145183_654018.jpg


かぐら南蛮から種をはずし、水に浸けて沈んだ種を残す。
種を笊や新聞紙に広げて乾かすと、
あれだけあった種は、ほんのひと握りに減っていた。

微妙に違う感のあるかぐら南蛮ではあるが、今年はこれを蒔いてみよう。
自家採種から野菜を育てるのは難しいとも聞くが、
昔は、みんな、自分のうちで種を採っていたわけだから。

わが家でも採っていた。
トウモロコシなんか交配して、さまざまな粒の色をしていたし、
皮が厚くて青臭く、とてもじゃないが生で食べられるシロモノではなかったと思う。
そのかわり、今のトウモロコシほど肥料喰いでもなかった。
トウモロコシなんて言わず、トウキビと呼んでいた。

春めいてきた。畑を動かす準備をしなくちゃ。



種の問題については、
「F1種(エフワン)」「自家採種」で検索すると、ぞろぞろ出てきます。
TPPとかに興味のある方も是非。

by green-field-souko | 2014-03-01 06:55 | 野菜普及委員会 | Trackback | Comments(10)


これからは、いっそう、お金を遣わないことが大事だね。
他人や世間はどうであれ、
自分は清貧をよしとして、
つつましく、前向きに楽しく、昭和30年代レベルの暮らし方をするのだ。

お財布にお金がないと、そんなふうに考えるのだけれど、
今まで、物質にまみれて生活してきたので、なかなか、うまくいかない。

それでも、なるべく、
いや、せめて、と言うべきだろうが、
うちの田畑で育てた米や野菜で、日々をまかなう。



今朝、畑へ行ってきた。
雪原と見まごう畑から、さまざまな野菜を掘り起こす。
葉物は土から出て凍っている。
根菜は凍った土から引き抜けない。

それでも、野菜は、生きている。

生きている野菜で舌と胃を満たして、生きていく。
c0145183_13524819.jpg

あの頃、わたしは、
飲むほどに乾く水を飲み続けていた。飲み続けるしかなかった。
なんて愚かな選択をしていたのだろうか。

死ぬために生まれてきたわけじゃない。


More
by green-field-souko | 2013-01-12 13:59 | 野菜普及委員会 | Trackback | Comments(4)


たいして広くもない畑なのに、
めずらしい野菜の種袋をみつけたりすると、
つい蒔いてしまいます。

おたま(姪)とハル(甥)は、
このブロッコリーを「恐竜の背中」と言います。

伯母ちゃんは
ガウディや有元利夫あたりを連想しちゃうんだけどね。
それでポスター仕立てにしてみたのであった。


c0145183_12385585.jpg

by green-field-souko | 2012-01-12 12:40 | 野菜普及委員会 | Trackback | Comments(10)


雪景色の畑から引き抜いた、紫の大根を洗っていたら、
タイトルのフレーズが頭に浮かびました。
直感的に。

直感は単純で、単純はシンプルで、シンプルはぶれない。


c0145183_10342866.jpg

by green-field-souko | 2012-01-10 10:28 | 野菜普及委員会 | Trackback | Comments(2)


うちの畑のやり方は、
高度経済成長期以前かもしれません。
経済効率わるいけど、
零細規模だし、それでいいと思っています。
c0145183_6104765.jpg

by green-field-souko | 2011-05-24 06:11 | 野菜普及委員会 | Trackback | Comments(8)


師匠(かーちゃん)と畑仕事しながら、
こんな言葉を拾いました。
まだボケていないようです。よし、よし。

c0145183_611364.jpg

by green-field-souko | 2011-05-23 06:04 | 野菜普及委員会 | Trackback | Comments(4)
畑に霜が降りるのも、もうすぐ。
それから何度かの雪を繰り返し、やがて、畑は、すっぽりと雪に覆われます。
c0145183_6502282.jpg

by green-field-souko | 2010-11-16 06:52 | 野菜普及委員会 | Trackback | Comments(14)