ずっと生き難かった。ため息と深呼吸の備忘録。


by 草子

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露天プリンスメロン



ビニールハウスも、殺虫剤も、配合肥料もなにも与えず。
有機肥料だけたっぷりやって、放任で育ててみて、だめならだめでよしとする。
という非常識な暴挙。

で、採れたプリンスメロン。
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驚いたことに
高級メロン独特の、あのアミアミ模様が付いている。
プリンスメロンなのに。
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ヘタが落ちたら、食べごろの合図。



見た目はわるいが、甘味も香りも、うっとりする濃厚さ。
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ずうっと暑くて雨が降っていなかったからね。
過酷な生育環境が、プリンスメロンを極上の味にした。
つらい経験がひとを育てるのと同じだね。

つくづく、畑は、おもしろい。

by green-field-souko | 2012-07-30 05:32 | 畑でわたしは考える | Trackback | Comments(12)

月とゴーヤー



寝つけなくて
ベランダで月を眺める

暑さが身のおきどころを失くさせる

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散歩に出かけようか

by green-field-souko | 2012-07-29 23:42 | 日々の照り降り | Trackback | Comments(2)


ちからは主観で量られる。
ちからの単位は異なっている。
しばしば、お互いの認識が、かみ合わないのは道理。

納得と調和をつくり出すことは、むずかしいけど、
正面から取り組んでみるのもわるくない。


価値のあるものを、たくさん受け取ること。
手間閑をついやして、相手になにかを与えること。

時間とおかね。
労力と精神力。
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おおきな2つの流れ。


与えていると思って、そのじつは
与えてもらっているのかもしれない。


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by green-field-souko | 2012-07-27 13:36 | 日々の照り降り | Trackback | Comments(12)

蔵屋敷あづまさ




喜多方の街を歩いていたら、
たまたま見つけた、漆の資料館の看板。

ふらっと入る。


展示物やショップを軽く見せてもらい、
帰りかけたところ、
目にはいった火棚が漆塗りだったから大変。

よくよく見れば、玄関の床は竹を打ってあるし、
只者ではなさそうな畳が敷いてある。



食堂でなにも注文しないくせに
床や畳や火棚を、眺めたり撫でたりしていたら、
おじさんがニコニコしながら寄ってきた。

素材や見えない部分の構造まで、教えてくれる。
喜ぶと、もっと教えてくれる。
もっと喜ぶと、通常は立ち入り禁止エリアへ案内してくれる。

おじさんの自慢の、7間半もある立派な梁。
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小宴会用の座敷になっているようなので、
こづゆやにしん山椒漬けなど
会津の伝統的な料理といったものを食べられるのかを訊ねると、
笑いながら、ここは高い、と他人事みたいに言う。
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薄暗がりのなかで、
高級そうな畳に正座して、長いこと話を聞かせてもらう。



そうして、お礼を言って出ようとすると、
このさきのどこそこの梁を見るといいよ、と教えてくれる。
それでは行ってみます、と返事をして、いよいよ庭を出るまで、
おじさん、わざわざ見送ってくれる。



ここでやっと、この建物がなにか、分った。
福島県でいちばんの大米穀商だった松崎家の住まいと蔵。
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とすると、おじさんは、現在の当主!?
雇われた店主や館長ではなかったのか。考えが及ばなかった。



失礼なことを、わたしは言わなかっただろうか。
言わなかったとは思うけど、
今度また会うことがあったら、もっと丁寧にお礼を述べよう。


土が踏み固まった細い路は、夏の日ざかりで、白く見えていた。


後ろから自転車の音。
よけながら振り返ると、おじさんだった。
どこそこへは突きあたったら右ね、と穏やかに言う。

結局、おじさんは、黙って、
突きあたりのまん前まで、ゆるゆると自転車を漕いでくれた。
そしてまた、右ね、と微笑む。
はい、右ですね、もう大丈夫です
と言うと、おじさんは静かに左へ自転車を向けた。


おじさんの後姿に、直角くらいのおじぎをして、
からだを起こすと
もう、おじさんも自転車も、見えなくなっていた。

by green-field-souko | 2012-07-26 23:14 | 旅と隠遁 | Trackback | Comments(4)



夏を感じる匂い。枝豆をもぐときの青い匂い。

うちの枝豆を表現すると、おおげさなタイトルになってしまうけど、
何年も、何十年も、
あたりまえのことを、あたりまえにして、
毎年、毎年、ごくごくふつうに育てる枝豆が、ことしの夏も採れた。

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粒は揃わないし、虫もついているし、たくさんも採れない。
売ろうと思ったとしても売れない枝豆。
うちの畑にかぎらず、ほんとうに安全で味のよい野菜は、
黙って食べられているのかもしれないなあ。

痛いのをがまんして、枝豆をごりごりと塩でもむ。
大鍋に湯がたぎる。
夏休み。ちいさな姪と甥が、おやつが茹だるのを待っている。

by green-field-souko | 2012-07-23 23:13 | ときどきプチ野菜料理 | Trackback | Comments(8)


「話を聞いてもらえるのが楽しいの」と、大正生まれのおばあちゃんが言う。
「楽しくて、楽しくて、ありがたいの」と何度も言う。


いえいえ。おばあちゃんの昔の暮らしの記憶に、どれほど助けてもらっていることか。
戦前の膳組や食習慣などの調査に協力してもらっているくせに、
お礼も包まず(包めず)、わたしは恐縮するばかり。


「もっと、もっと、話したいことは山ほどあるの」
「こういうの、本にでもなったら、どんなにか嬉しかろうと思うけど」
「学がね、ばあちゃん(自分のこと)ないから、できないの」
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あ。いいこと思いついた。
それなら、簡単にしかできないけど、本にしてあげる。お礼のかわりに。



おばあちゃん、喜ぶ。
「本ができたら仏壇のあたりに隠しておく」
「めったなひとに見せないの」
「そしてね、お棺に、いっしょに、入れてもらうの」



でもね、おばあちゃん。
もっとたくさんの話を聞かせてもらわないと本はできないから、
うんと長生きして、元気で居てもらわないと困る。
「そうだね、そうだね」、おばあちゃん笑う。
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「草子ちゃんみたいな仕事をやってきたひとにしか、できないの」
「あなたが若すぎる頃だったら、これまた駄目」
「ばあちゃん(自分のこと)も元気なうちだから、できるの」




おばあちゃん、簡単に、すごいことを言ってくれた。
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今このタイミングだからの、おばあちゃんとわたしのプチ・プロジェクト?

言われてみれば、
ずうっと、こういうなにかを、わたし、無意識に探していたかもしれない。

by green-field-souko | 2012-07-22 15:02 | ふりかえる家族史 | Trackback | Comments(10)

長岡洋風カツ丼 oishii



この街の、B級グルメ。
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たまたまの出先とはいえ、
現場弁当カテとしては、のけぞっちゃうほどゼータク。

作業着でいただくには、ちょっと気がひけたが。
カツ丼つー食べものも、ずいぶん、こじゃれちゃったもんだ。

うまうま~♪ ごっつぉーさまでした(合掌)

by green-field-souko | 2012-07-21 10:36 | のらべん | Trackback | Comments(8)

夏のなかの駅舎



下路は、
遺構と見まごう鉄橋と
ほぼ並行して続いていた。


徳沢駅の看板。
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郵便局や派出所や登山案内所も、
ひとつ屋根の下。


ここまで。
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ここ。
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ここから。
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じいっと景色を眺めていると、
日ざかりに、胸のあたりを、つうと汗の流れる感触。
集落の昼間は、だれの姿もない。



そして、ヒメジョンの草叢。
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by green-field-souko | 2012-07-20 22:55 | 旅と隠遁 | Trackback | Comments(2)

淀みに落ちる夏



片側一車線の高速道路を走るのがいやで、
逸れた下路は、
入ったことのない山の奥へと続いていた。

たいした距離を走らずとも、周りはいきなり山の中。


だれも居ない。
しん、という音。
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煉瓦を積んだ建造物。
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なにかの遺構かと思ったら、現役の鉄橋。
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鉄橋の姿が落ちる、淀んだダム湖。
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蝉の声が降ってくる。
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どうしてか、わからないけど、
濁った水に映る鉄橋を眺めていたら、
夏なのだな、と思った。

by green-field-souko | 2012-07-19 23:50 | 旅と隠遁 | Trackback | Comments(12)

トマトのおひたし



いただきものの桃太郎トマト。
甘すぎるというか、酸味が足りなく思え、おひたしにしてみました。

湯むきしたトマトを、三杯酢にひたして冷蔵庫で半日。

つめたさに、ふう、と息をつく。
今日も蒸し暑い一日でした。

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by green-field-souko | 2012-07-15 23:00 | ときどきプチ野菜料理 | Trackback | Comments(12)