ずっと生き難かった。ため息と深呼吸の備忘録。


by 草子

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鳥の樹に雨が降る



カワウの小さなコロニーになっている樹に、
実がなるようにカワウが
止まっているのが気に入って、
勝手にわたしは、「鳥の樹」と呼んでいる。
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鳥の実が割れて、鳥が生まれ落ちてきたなら、
葦原に鳥の花が咲くだろうか。

鳥の脚は根づいて、降る雨を吸ったり、
闇に頼りない眼でも
明るい夜には、満月を見あげたりするだろうか。

by green-field-souko | 2013-03-29 11:09 | 旅と隠遁 | Trackback | Comments(8)

イレギュラーの現場弁当



一日だけの現場仕事。



若い学芸員さんが悩んでいた。
自分は、ほんとうは考古を好きじゃないのかも、と。
それで民俗へ移るかどうか。

そうか、本物の研究職となると、いろいろ大変なんだな。
呑気なシロウトの、わたしなんかと違って。

でも、それなら、わたしは、なにができるのだろう。
というか、なにをしたらよいか、分からない。

と、つぶやいてみたら、
「書くことがあるでしょ」
「草子さんのフィルターを通して」
なんて言われて、なんだか不思議な気分になる。

民俗の世界は、おもしろくて、離れたくないので、
でも学芸員じゃないもの、汚い仕事の一作業員でも構わないから
もし求人があったらお願いしますと頼んだのに違うの?

書く需要なんかが、民俗にあるのだろうか。
なにをめざしていったら、いいんだろ。

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本日の現場弁当は、
玄米、じゃこと胡麻、昨日の残りのふくさ煮、ブロッコリー、
デザートに八朔と福豆。

by green-field-souko | 2013-03-28 20:43 | のらべん | Trackback | Comments(4)


ほんとに、もう、吐き気がするほど大きらいなのに、
それでも関わらないといけないのか、と
やるせなく、こたつに潜って丸まってゼーゼーする息を整えていたら、

いやなことはしないでいい。
いやなことをしすぎると死んじゃうから。

という声がした。確かに聴こえた天の声。




もがきながら、こたつから這い出ると、
にゃごが、金魚の水槽の上から、こちらをじーっと見ていた。
そして、目が合ったら顔をそむけた。
なんだよ、なんだよ、ひとこと言いたげなそのクールな態度は。

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by green-field-souko | 2013-03-18 12:16 | 日々の照り降り | Trackback | Comments(12)

しあわせな眠り



土曜日は、明るい薄曇りで風がビュンビュン吹いている、
埃を飛ばすような、埃をかき混ぜるような、わたしの好きな素敵な天気だった。

歩きながら、河をゆく船を眺めながら、
どうやったらあの船に乗れるのかを、楽しそうに訊かれたので、
呑気そうに走り去る船を見送りながら、
それなら、誕生日のプレゼントはこれにしようと思いつく。



河口のまちは、強い風が吹いていた。

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そのひとと一緒にどこかへ行ったりすると、
有形や無形の、気に入ったと思えるものが、大抵、ひとつくらい見つかる。


推測10キロ近くを歩き、外気にさらされ、紫外線を浴びたせいか、
その夜は倒れるように眠った。

夢うつつのなかで、にゃごが傍に居た。
猫の濡れて冷たい小さな鼻が、時々、頬にふれるくすぐったさで、
夢のなかでわたしはクスクス笑っていた。



日曜も、ほとんどを眠って過ごしてしまった。

by green-field-souko | 2013-03-17 23:44 | 日々の照り降り | Trackback | Comments(4)

春待つ潟の風景



淀みを鎮めた水が、目覚めようとしている。
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葦の体温がふれるところから、雪が融けていく。
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草木の内では、芽吹きが急いているし、
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野焼きを待つ湿原は、
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水瓶となって流れ込む雪どけ水を受けとめ、
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今年も変わらず、
満々と水を湛えてくれるだろう。

春まで、もうすこし。

by green-field-souko | 2013-03-15 22:11 | とるに足らないモノコト | Trackback | Comments(8)

海風にさらされながら




もう、ずいぶん、旅をしていない。

そのひとの声は、
海風に
とばされながら、耳元へたどりつく。


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by green-field-souko | 2013-03-14 14:47 | 日々の照り降り | Trackback | Comments(4)

なんでもない日



人間がこの部屋で暮らすようになったのは2009年12月から。
にゃごがこの部屋へやってきたのは2011年10月。
ほか、いろんなことがあった気もするけど、ほとんどは昔の出来事に思える。



以前、撮った画像を片づけている傍らで、にゃごが鳴いている。

このごろの、にゃごは、よくブツブツ言っている。
あたかも独り言のようなときもあるし、向こうから呼びかけているふうなときもある。
猫なりにノーミソが成長しているのかもしれない。
もっと深いコミュニケートができるようにならないものだろうか。


手持ちの仕事を済ませたら、
なんだか急に楽しくなって、散歩へ出かけたくなってしまった。

あすは、銀行と税務署へ行って来よう。散歩。

by green-field-souko | 2013-03-13 06:11 | とるに足らないモノコト | Trackback | Comments(0)

言葉が冴えないので


長いことあるものと闘っていたら、
自分が傷つかないようにすることばかりに気をとられ、
世間の甘噛みくらいの痛ささえも、反射的に避けるようになっていた。

気持ちが型にはめられて、
身動きがかなわず、全身が、こりかたまっていた気がする。

でも、もう、敵は居ない。居なくなった。



夜桜を嗅いだり、月夜にさらされたり、水を聴いたりしながら、
すこしの出鱈目や知らずのうちの誤りで、
考えすぎたり受けとめすぎたりしていた場所まで、帰りたい渇望感。

by green-field-souko | 2013-03-12 15:49 | とるに足らないモノコト | Trackback | Comments(0)


つかのまの青。

雲が閉じると、
この日、またすこし雪が舞った。


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by green-field-souko | 2013-03-11 14:56 | 日々の照り降り | Trackback | Comments(0)

沢庵のきんぴら


うちの、かーちゃんの十八番。
わたしもこしらえてみました。

薄く切った沢庵を水にさらして塩抜き。
ごま油で炒め、酒と醤油少々を加えて煮つめる。
一味唐辛子をふって、できあがり。
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わざわざ塩気を抜いておきながら、
あらためて醤油を足すなんてことをするとき(だけ)、
妙にけちな気持ちになってしまいます。

そういうことって、ありませんか?

by green-field-souko | 2013-03-10 22:57 | そうるふうど | Trackback | Comments(4)