ずっと生き難かった。ため息と深呼吸の備忘録。


by 草子
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畑の子



持ち帰った野菜について、来てしまった。

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餌となる葉っぱは当然、じゅうぶんにあるので、
しばらく部屋にステイしてもらい、
つぎに畑に行くときに連れ帰ってあげよう。



虫が苦手な方には、ごめんなさい。

by green-field-souko | 2013-05-31 10:00 | とるに足らないモノコト | Trackback | Comments(4)

治りにくい傷



ひどいやり方で、突き落とされたようなものだった。

あのときから3年目。
まだ、痛いな、閉じていない傷があちこち。

ああ、それで、休んでも休んでも、休み足りないのだ。

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黙って、結果を出すことだけを、やってきた。
だれも信用できないと思いながら。



いたぶられていたころが遠くなっても、
思い出せば、ひとの闇が怖い。
闇をコントロールできないひとが張りついているようで。

ネット上に残っている闇をしばらく眺め、
これはもう残骸なのだから大丈夫と、自分に言い聞かせ、
PCを閉じる。

by green-field-souko | 2013-05-30 23:57 | 日々の照り降り | Trackback | Comments(12)

蕗と筍



昔、うちの裏庭には竹やぶが、あった。
60年に一度、咲くといわれる花が咲いて、竹が枯れてしまうまで、
毎年、春に伸びてくる筍を掘って惣菜をこしらえるのが楽しみだった。

あれは、孟宗竹だったか。
飽きるほど筍を食べもしたが、
太い根元を、祖父や父はナタで叩き伐り、田畑で使う細い棒をとったものだった。

大きく振りあげたナタで、2、3度、打たれると、
竹の空洞はポンと乾いた音を立てて、あっけなく折れてしまう。
それから枝葉を払う音が、タツタツと小気味よかった。

採り残した筍は一夜で、みずみずしい青竹の姿になる。

梅雨が明けるころには、手頃の竹を伐ってもらい、子どもたちは七夕飾りを吊るした。

昭和39年の新潟地震のとき、曾祖母は竹やぶへ逃げたという。
根を網のように地表に広げるために、竹やぶの中は地割れしないとされていたので。

あるときにはなにも思わなかったのに、
なくなってみると、消えた竹やぶ分の虚(うろ)に呼ばれる気がする。




蕗のひとむらは、今も、庭の隅にある。
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根元に小鎌を当て、クッと引くと、サックリ採れる。
大鍋で色よく茹でた蕗の皮を、冷たい水のなかでスーッと引くのが面白かった。

曾祖母や母の家事炊事を、よく手伝う子どもだった。
手伝うことが、傍に居ることだった。
ほめられようと、見様見真似に熱心だった。
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半日陰の場所を、蕗は好む。
涼しく湿った蕗の陰に、蛇がよく身を隠している。
人間を察知すると、蛇は、陰から陰へ、スルスルと流れるようにして消えた。

美しかった蛇の模様や遭遇した驚きを、蕗の皮を引きながら話すと、
「シマヘビは毒がないから大丈夫」
「居なくなるまで、そっとしてあげるのよ」と、母は言った。

シマヘビは今も、蕗のあたりで、小さなのを見かける。



蕗と筍の煮物。
いそいそと母は、仏壇に供えた。

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by green-field-souko | 2013-05-29 15:52 | そうるふうど | Trackback | Comments(12)

29℃



「あすは雨になりそうですね」と、帰り際に、彼女。

雨が降ると発掘現場は休みになる。
蒸し暑い日が続いている。
誠実な仕事をするひとほど、雨が待ち遠しくなるのだろう。



高速道路の気温表示、お昼前で、29℃になっていた。



散りかけの紛粧楼を、硝子の蓋碗に挿す。
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遠くから、雨の匂いが、やってくる。

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by green-field-souko | 2013-05-28 16:25 | とるに足らないモノコト | Trackback | Comments(0)

まびき菜まつり



茄子でも胡瓜でも、大根でも、なんでも、
採れるときは〝そればっかり〟採れるのが、自然まかせの露地栽培。

うちの畑では今、間引き菜が、ピーク第一弾を迎えようとしています。
採れるところから採って、つつましく日々の食卓をまかなう方式ですから、
菜っぱが成長すれば、よさそうなところから、また順次、引きぬくというローテーション。
そうして、食べるのが育つのに追いつかなくなると、ピーク第二弾となります。



いろいろの種が一袋に入っていて、
さまざまな種類の二十日大根や菜っぱが採れるのが楽しくて蒔いてみたもの。
よく見ると、コマツナらしきものまで生えていました。
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根を食べるものは「かぶ」。葉っぱを食べるものは「かぶ菜」。
あと半月もしたら、まるまるとして、はざわりのよい「かぶ」になるかな。
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わさび菜は、ピリッとした辛さと青い香りが身上。
生のままサラダでもいいし、軽く茹でておひたしにしても、おいしい。
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で、この日のお惣菜は、

おひたしと、
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塩もみ。
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ベジタリアンでは、わたしはないけれど、
こういうものを食卓に並べた日は、野菜だけでもいいじゃーん、と思えてしまいます。

by green-field-souko | 2013-05-27 16:53 | ときどきプチ野菜料理 | Trackback | Comments(8)

しきりなおしの3本畝



5月18日頃、畑の備忘録。

師匠(かーちゃん)は、畑のほとんどを受け持っている。
丁稚(わたし)は手伝うくらいのことしかできないのだが、いや、できないくせに、
自分の裁量でいじれる場所を猛烈に欲しくなり、
師匠に頼んで畑の一部を貸してもらった。

短い畝が3本とれる程度でしかないが、陽当たりと水はけのよい東西畝で、
しかも用水路が脇を流れている、ごきげんなスペース。

ところが、直後に仕事が忙しくなり、2年ほど、いわゆる開店休業状態。
その間にミントははびこり、ヨモギやスギナが茂り、ちょっとした荒れ地になっていた。

師匠に怒られる前になんとかせねば。
で、今年は、仕事も落ちついてできそうなので、仕切り直してみたのが↓これです。
(※整えた直後なので荒れ地っぽいけど、現在は、もっと緑みどりしている)
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おおむね破線内が、丁稚の畑です。
なんと言いますか、
自分の畑ってのは、いいもんだ。モチベーションまで違ってきます。

好きにしてよいとなれば、邪魔者にされるハーブ類も堂々と大きくしてやれるし。
自家採種なんてのも、輪作の効率がわるかろうと、やってみたいし。



畝3本分の丁稚畑。
初夏の風に、ミント、タイム、フェンネルが、さわさわ揺れる。
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すうっと汗がひいていく、その気持ちよさ。
ここ、わたしの居場所かもしれない。

by green-field-souko | 2013-05-26 23:59 | 畑でわたしは考える | Trackback | Comments(6)

にゃごのアササン



最近のにゃごは朝、目を覚ますと、まずベランダへ出たがる。
そうして、なにをするでもなく、しばらくを過ごし、自分から部屋へ戻ってくる。
習慣の散歩みたいなものか。
にゃごの一日は、アササンから始まる。



おや?
ふと見たら、なにやら口を動かしている、にゃご。
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にちゃくちゃ。にちゃくちゃ。
…咀嚼している。
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ベランダに食べものはないはず。
ちょっとお、にゃご、なに食べているの?


べつに。
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という顔をしていたが、次の瞬間、
ペペペペーーーッ!
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どうした! なんなの!
よく見ると、小さな甲虫が吐き出されていた。

カルシウムが足りていないのだろうか。
噛みつぶされた虫に眺め入ってしまった飼い主。苦悩。





…コーヒー、淹れるか。

by green-field-souko | 2013-05-25 07:55 | とるに足らないモノコト | Trackback | Comments(8)

だらだら坂に石を置く



5月22日、諦めかけていた知らせが届く。

899分の1だったのが、56分の1になったらしい。
可能性のこと。

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地位や名誉よりもお金でしょ、と、
そのひとが訊くので、もちろんそうです、と答えてやった。
この金額程度で買える地位や名誉なんて、まさか、要らない。

6月某日へ、置き石ひとつ。
置き石はマイルストーンかもしれない。

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とりあえず、だらだら坂に、目印を。


書くとつくるの整合性について
by green-field-souko | 2013-05-24 19:37 | 日々の照り降り | Trackback | Comments(4)

わさび菜 厚蒔きの理由



5月17日、畑の備忘録。


今年は春が遅かった。
桜が咲いているのに、みぞれが降ったりして、
気温が上がらず、蒔いたり植えたりが、なかなかできなかった。

5月13日からの3日間で、師匠(かーちゃん)と丁稚(わたし)が二人でやった畑仕事。
・肥やし蒔き~畝たて(丁稚的にはアゴが出るほど)
・さつま芋の苗を定植(100本位)
・芽出しをしてあった里芋を定植(80個位)
・じゃが芋の芽かき(300株位)
・ポット苗の植え替え(数百本)
・はびこるミントの整理と雑草とりなど(永遠の作業)





ところで、葉っぱものが勢いづいてきた。嬉しい。
それにしても、わさび菜だけ、どうしてこんなに混んでいるのだろうか。
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もしかして、なにか意図でもあるのか?

蒔いたひとに訊く。
「師匠、わさび菜だけがフサフサし過ぎているように見えるんですが、これは」

蒔いたひと、答える。
「つまづいて転んだのよ。蒔いている時に」

転んだ拍子に、蒔いている種を袋ごと畝にぶちまけちゃったので、
これはマズイと思い、こぼれた種を焦って手で均し広げたら、こうなったそうである。

なんの意図もなかった。間引き作業が大変なだけ。
これも備忘録。

by green-field-souko | 2013-05-24 12:09 | 畑でわたしは考える | Trackback | Comments(8)


5月15日、畑の備忘録。

大穀倉地帯であるこのあたりでは、なんとなくというか伝統的に、
メイン作物である稲の水田はとーちゃんやにーちゃんが本気出してやって、
自家消費用がおもな、ちょこっとした畑はかーちゃんがまかなうことになっている。

そうこうしているうちに、かーちゃんは、ばーちゃんになり、
息子のお嫁さんに畑をバトンタッチして、孫の面倒でもみるのがセオリーだったのが、
現代のお嫁さんは畑なんかあまりやらないので、
ばーちゃんができなくなると、自然と畑は耕作放棄地になってしまう。

そういう事情で荒れてしまった畑は、うちの畑の周りにもあるし、
これからも、耕作放棄が増えはしても、減るなんてことは、まあ、ないだろう。

と思っていたら、

近所のエツコさんが畑デビューをした。
エツコさんは、現在、認知症の進むお姑さんの面倒を見ている。
前々からやばめだったのが、ここへきて、本格的にやばくなったので、
長く勤めた水商売の仕事を辞めて、自宅介護に入ったのだけれど、
お姑さんは頭以外は問題なしなので、暇つぶしに畑をやることにしたのだそうだ。

エツコさんは、うちの畑までトコトコ歩いてきて話したがる。
「自分は畑に向いていないんだと思うんだけどね」
「家の中にばかり居るとウツウツするから、まあ、気分転換よ」
なんてことを言う。
エツコさんは美人である。そのうえ明るく、おしゃれで、華やかな雰囲気のひとである。
畑に居ると、若干、異質な感は否めない。

「それにしても今日は暑いわねえ」
「冷たいビールでも飲みたいわね。畑で呑んだら、きっと、おいしいわよお」
までは、世間話として、よいのだが、
「今度、持ってくるわね」
と具体的になるのは、ちとマズイ。

エツコさん、エツコさん。気持ちは分かりますが、
汗出しきって身体が乾いたところへアルコールなんか流し込んだら、倒れるかもよ。
マジで答える、わたし。このひと、ほんとうに、やりそうだし。

「あっらー、そうなの?」
と笑いながら、わたしの隣りへきて、菜っ葉の間引きを手伝ってくれるエツコさん。
「こういうのは楽しいわ。でも、どうしてかしら、自分とこの畑って飽きるのよ」




エツコさんが手伝ってくれた間引き菜↓
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好む好まざるにかかわらず、たま~に世代交代が行われている、ド田舎の野菜畑です。

by green-field-souko | 2013-05-24 11:04 | 畑でわたしは考える | Trackback | Comments(2)