ずっと生き難かった。ため息と深呼吸の備忘録。


by 草子
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月曜であろうが、水曜であろうが
あまり関係ないのだけれど
その週の出鼻をくじかれた感はあった。

日曜の夕方までは通常運転だったのに
月曜の夜明けころ、
麦茶を飲もうとして気づいた。
氷があるはずの場所にぬるい水が溜まっているではないか。

ミネラルウォーターのボトルは水滴につつまれ、
バターはうにゃうにゃに溶け、
半分の小玉西瓜は、だらしなく温まっていた。



10年とすこし働いてもらった冷蔵庫。
引退にはまだ早かろうと
電気屋さんに修理を頼んでみるも、
「10年なら寿命ですねっ」と元気に言われる。

なおもコンセントを抜き差ししてみたが、
もしかしたら気のせい程度に送風が涼しいかな、くらい。

冷蔵庫。
がんばって冷気を出そうとしていないか?
もうダメなのだけど、冷やしてくれようとしていないか?

健気で、不憫で、哀れに報われない努力。

もういいよ。じゅうぶんだから。
ありがとうを言いながら、わたしは最後のコンセントを抜いた。



冷蔵庫の行く末をうじうじ話すわたしにKは言った。
「産業廃棄物にはならず、どこかの国で再起するのかも」
「センサー交換くらいの修理なら、そのほうが商売になるひともいる」
「日本では新品を売らないと合わないだけ」

どこか南の島(北の平原かもしれないが)で
あたらしい人生をはじめるかもしれない冷蔵庫を想像したら、
すこしだけ気分が晴れた。



月曜の朝ごはんは、温まった小玉西瓜だった。
ひとりで半個も食べた。







# by green-field-souko | 2022-08-23 14:51 | 日々の照り降り | Comments(3)

ずんだ




こどものころ、夏休みのおやつは畑のものだった。
まくわ瓜、とうもろこし、西瓜、枝豆、すもも、
トマトにキュウリ、梅や紫蘇のシロップ。

茹でて塩をふった枝豆は
おとなも、こどもも、よく食べた。

広い広い田畑に植えられた枝豆は
食べても食べても、ちっとも減ったようには見えなくて、
まるで
無尽蔵にあるかに思われた。

はじまったばかりの夏休みのなかで
枝豆をほおばったりしていると、
ゆるっと幸福感に満たされるものだから、
夏が終わることなど、考えたくもなかったのかもしれない。

ずんだ_c0145183_08504529.jpg



茹でた枝豆をサヤからはじき出し、
すり鉢で半殺しくらいに粗くすりつぶす。
砂糖と醤油で仕上げたものを「ずんだ」と呼んでいた。

母がこしらえてくれた
甘じょっからい「ずんだ」は、
白ごはんにのっけて食べる総菜だった。



思い出して「ずんだ」をつくってみた。

ずんだ_c0145183_08504543.jpg



すり鉢は腕が疲れるので
クッキングカッターにかけたところ、
つぶれすぎてペースト状になってしまったけれど、
「これくらいのほうが食べやすくていいわ」
歯の弱ってきた母には、かえってよかったらしい。


お盆を過ぎると、田畑には秋の匂いが漂いはじめる。
なんだかんだ言って
朝夕はずいぶん涼しくなってきた。






# by green-field-souko | 2022-08-14 09:47 | そうるふうど | Comments(6)

問題は草とりなのだな




5月初め、トラクターと畝立機が入った直後。

問題は草とりなのだな_c0145183_21055208.jpg


それから2カ月も経たないうちに、
すごいことになってしまった。

問題は草とりなのだな_c0145183_21055815.jpg


草とりをしなかったわけではない。
足りないと言えば足りないのは違いないにしても、
かなりの時間と労力を費やして
なお、こうなるのだから、
なにかべつの方針というか、コンセプトが要るのだろう。

除草、起耕、散水の3つが、どうにも間に合わない。
と言うよりも、どうにもならない。お手上げ万歳ヽ(^o^)丿

とくに除草。
ヤギに雑草を食べてもらう除草方法をなにかで見たので、
それを師匠に話してみたところ
「ヤギは野菜と雑草の区別がつくの?」
「あなた、ばかねえ」
一笑に付されてしまった。
そういえば、
ヤギの除草は畑ではなく、荒れ地でのことだったかも。






# by green-field-souko | 2022-08-13 21:11 | 畑でわたしは考える | Comments(8)

お盆と枝豆




このあたりで畑をやっているひとは、
たいてい枝豆を植える。
それも、何種類も、収穫時期をずらして。

みなさんどれほど枝豆が好きなんだろ…
と呆れないでもないが、
枝豆で食べきれなければ
畑で完熟させて大豆として利用できるし、
そもそも、この地は、枝豆に合った土質なのだと聞く。

お盆と枝豆_c0145183_12262224.jpg


今年初めて、わたしも植えてみた。
植えっぱなしで、ろくに世話もしなかったのに
ちゃんと実るのだから、
おそらく誰でも簡単に育てられる代物で、
もしかしたら昔は、飢餓救済作物だったかもしれない。
田の畦(あぜ)にまで植えていた時代もあった。



お盆に合わせて収穫する枝豆は、
品種には関係なく、
通称「盆豆(ぼんまめ)」と呼ばれている。
仏壇に供え、
茹でたてを帰省客に食べさせる枝豆が
8月13日になくては話にならない、というわけだ。

あすの味見用に、
早朝、盆豆を扱(こ)いできた。
「枝豆は大鍋を火にかけてから採りに行け」
と言い伝えられているのは
鮮度が落ちると、甘みも落ちるから。


お盆と枝豆_c0145183_12262297.jpg
お盆と枝豆_c0145183_12262149.jpg



早生種は2本植え。
晩生種は1本植え。
隣りの畑のひとに教えてもらったのに、
なぜそうなのかを、うっかり聞きそびれた。






# by green-field-souko | 2022-08-12 13:01 | そうるふうど | Comments(4)

うごけた




ずいぶん
なにもできないでいた

のだけれど



ごめん休暇あけでいいから
と突っ込まれた
難しくはないが面倒な仕事の
強引さがドアを開けてくれた

それから
炎天下の現場のひとと
詰めつつ
案件を3つ進めていく

うごけた_c0145183_04515720.jpg


そういうところが
わたしの居場所

アウトプットに至るまでの
ああだこうだのプロセスの面白さよ

そういうドキドキを
とっくに知ってしまっているので
知らなかった自分には戻れない






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# by green-field-souko | 2022-08-11 05:13 | 日々の照り降り | Comments(2)