ずっと生き難かった。ため息と深呼吸の備忘録。


by 草子
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まだ、ふり返ったりなんかしないけど。

この道さえ歩めれば、多くのものは要らない。
と、かつて、わたしは切望した。

長いこと、この道で食べさせてもらえて有難い。
と、身にしみて感じたものだった。

わずかばかりだとしても、成功体験を得られたのだから、もう、よいだろう。
消耗や変化のいちじるしい世界で、これ以上をめざしても無駄だ。
業界どころか、時代そのものの問題なのだから、個人でどうにかなるわけもない。

でも、ここまでに、わたしは感謝をしたい。
たいした能力や気概があるわけでもないのに、
ぼんやりと流されながらも、足元のことだけをなんとかコツコツやってこれた日々に。
よほど見かねたのか、手をさしのべてくれた心やさしい人たちに。

万物に永遠は無い。
でも、やがて、いつか喪うとしても、わたしには、わたしという芯が残るだろう。
喪うことは怖くない。
自分を見失って、なお、ぶらさがっているみじめさのほうが、よほど恐怖だ。

働けば、今年いっぱい、食べてはいける。
大丈夫。大丈夫。
やりたいことをやろう。いまのうち。

まだ、ふり返ったりなんかしないけど。_c0145183_19582957.jpg

Commented by amenohitosizuku at 2010-06-17 10:31
ここの記事すべて、3回読みました。

とくに、「万物に永遠は無い」からはじまって
・・・・「よほど恐怖だ。」

までの文章に、胸を鷲掴みにされました。

写真の猫ちゃんが語っているような感じも受けて、
その猫ちゃんが草子さんであるかのような・・・
一部、私でもあるかのような・・・
Commented by green-field-souko at 2010-06-19 06:39
■雨のひとしずくさま
こういう記事はコメしにくいでしょうに、コメをありがとうございます。
ときどきこうやって毒吐いてます。
猫は野良ちゃんかなあ。ベランダから見下ろしたお隣で寝ていました。
このあたりは、まだ時々、外をひとりで歩いている猫を見かけます。
by green-field-souko | 2010-06-15 20:02 | 日々の照り降り | Comments(2)