ずっと生き難かった。ため息と深呼吸の備忘録。


by 草子
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留守を頼んだら猫は怒っていた



入院でいちばん心配だったのは、飼い猫だった。
長い入院ではないし、えさやりもひとに頼めたのだけれど、
出かけようとする朝、猫は暴れた。
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大声で鳴き、棚に駆けあがり、
走りまわっては、身をよじらせて叫ぶ。
そして、こたつにもぐって出てこない。
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こんな猫を見るのは初めてだった。

子猫の時分、信号待ちの車から、路肩に投げ捨てられた猫である。
過去の経験から、置き去られるとでも思ったか。
いっそ連れて行きたいが、そうもいかない。
せめてもと、
猫をめちゃくちゃ撫で、
部屋の灯りをつけっぱなしで玄関を出た。


退院したら、まずは猫。
なにを置いても猫。
そう思って数日を過ごした。


退院した夜。
奮発してあげたお刺身をぺろっとたいらげると、
猫は、落ちるように寝てしまった。
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名前を呼ぶと、いちいち、「ぐうぅ」と鳴き、
満足そうに、猫は口を「むにゃむにゃ」と動かした。


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Commented by myurinm at 2016-01-11 09:58
くぅー。ぐうぅー。
最高に泣けます。
猫の気持ち…わかります。
わかりますとも…(/_・、)
Commented by fusk-en25 at 2016-01-11 20:04
猫は家に、犬は人につくと言うのに。。。。
この猫は草子さんについているのだ。。
さぞかし。帰ってきて満足しただろうねえ。。
Commented by green-field-souko at 2016-01-11 21:43
■みゅリンさま
じつはね、わたしのほうが泣きました。笑
猫には淋しい思いをさせて
可哀相なことをしてしまいました。
罪滅ぼしに、毎日、たっぷりネコジャラシで遊んであげています。
Commented by green-field-souko at 2016-01-11 21:49
■fuskさま ひさびさに帰宅すると、
玄関ドアを開ける前に、ドア一枚を隔てて猫は激しく鳴いていました。
いつから鳴いていたのやら。
退院した日の夜は、二人で、お刺身で再会を乾杯しました。
あ。もちろん、猫はお水で、人間はお茶でしたけど。
Commented by kogechatora at 2016-01-11 22:07
捨てられた記憶はしっかり染み付くものなのでしょう。

うちの猫もキャリーバッグに入れるだけで大騒ぎ、
車の中ではずーっと喚き続け
動物病院に1晩泊まっただけで声を枯らしました。

お刺身に喜ぶなら奮発の甲斐がありますねっ

ドライフード以外は何も食べようとしなかった猫にはそんなお詫びは通用しませんでした〜
Commented by green-field-souko at 2016-01-11 23:02
■kogechatoraさま
はい。にゃごに会ったひとは皆、にゃごに心の闇を感じるようです。
この子は虐待されていたんじゃないの?と。
宅配便のピンポンで慌てふためいて物陰に隠れ、
友人が撫でようとすれば、冷蔵庫の上から「シャーッ!」と威嚇します。

kogechatoraちゃんも闇を抱えていたのでしょうか。
一説にはドライフードだけを与えるのがベターらしいですけど、
構わずにわたしは、生のささみ、お刺身くらいは、たまに食べさせています。

生きものは、猫は、哀しいですね。
猫も人間もいつかは死ぬわけで。どっちが先か分かりませんが、
その日が来るまで仲よく暮らしていこうと思います。
Commented by germanmed at 2016-01-12 07:11
うう、捨てない人もいるんだよ、にゃご。
よかったね、にゃご。

祖父が飼っていた猫が、祖父の入院で矢張り捨てられたと思ったらしく、その後は犬のようになりました。出掛ければ門のところで待っているし、撫ぜ続けてやらなければ御飯も食べなかったり。にゃごにゃご。
Commented by green-field-souko at 2016-01-12 15:07
■どくとるくまさま 猫ちゃんは飼い主さんが大好きで大好きで、
お祖父さまの姿が見えなくなったら淋しくて不安で、
ごはんもおちおち食べていられなかったのでしょうねえ。ううう。涙

上の階のおばあちゃん(天涯孤独)が暮れに、黒猫を置いて入院したのですが、
すっごい高齢の方なので退院は無理かもしれないそうです。
で、今この黒猫をどうするかで、管理組合が悩んでいるみたいです。
11歳以上用と記されたドライフードが黒猫ちゃんの普段食。
ううむ。はたして里親さんが見つかるものかどうか。
Commented by やっさん at 2016-01-12 19:04 x
ほんとうちのタマと瓜二つ!鼻の所の左右対称でない毛並みまでそっくり。わたしは半月タマと付き合うだけ。別れる時はうしろ髪引かれる思いです。彼は彼なりに強く生きていくんでしょうけど、ニャーと泣いたらすぐ反応する母ではないし。人をひたすら頼りにする猫はいじらしいですよね。
Commented by green-field-souko at 2016-01-13 12:56
■やっさんさま もしかしたら兄弟でしょうか?^^
タマちゃんはお幾つですか。にゃごは4歳なんですよ。

後ろ髪を引かれる思い…わかります!わかります!
再会が確実に半月後であっても、別れるときは、やはりつらいですね。

タマちゃんは強くてよい子ですね~
お母さまを守っているつもりかも。時々そんなふうに見えます。
Commented by cocomerita at 2016-01-15 01:10
Ciao 草子さん
うわ、まさか手術にまでなるとは、、
ちょっとした事故は怖いですね
引き続きお大事にしてください

にゃご 心配だったんだろうね
かわいそうに、、
猫って 自分勝手みたいに思われてるけど、そんなこと全くないのにね
うちの子らも 猫と言うより むしろ犬のようだとよく言われます 笑
黒猫さんの里親さんがぶじに見つかりますように、、

Commented by green-field-souko at 2016-01-15 10:51
■junkoさま Ciao junkoさん
たかが小骨の一本、と甘く見ていましたが、骨折ってけっこう大変なんだなあ、
と思い知らされている今日この頃です。
かなり治ってきましたが、機能が回復するまでは、しばらくかかりそうです。

うちのにゃごは非常に甘えん坊なので、人一倍じゃなくて猫一倍、
淋しかったのかもしれないね。そうそう、にゃごも犬みたいなの。鼻黒だし。笑

黒猫ちゃんは、管理組合のひとが朝晩に世話をして、様子を見ているんだけど、
さすがに疲れてきたみたいで、だんだん元気がなくなっているような。笑
飼い主のおばあちゃんは施設へ移されたとの噂。。。
by green-field-souko | 2016-01-11 09:35 | 日々の照り降り | Comments(12)