ずっと生き難かった。ため息と深呼吸の備忘録。


by 草子
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あたたかな豪雪地から

 お天気がよかったので郊外へ。車で30分、すこし雪がありました。大気もパキッとつめたくて。そのつめたさが、どこか、ここちいい。つくづく雪国生まれなんだなあ、と思います。

 小さな湖で野鳥を眺め、内陸へ向かうと、つめたさはさらに張りつめてきます。
 ここは呑気に小春日和だったりするけど、山の頂では今、雪が降っています。
あたたかな豪雪地から_c0145183_21255911.jpg

 雪の研究をしているひとから聞いたのですが。新潟は「あたたかい豪雪地」なのだそうです。ぎりぎりくらいで雪にとどまっている雪なので、ぽったり重く。もうちょっと地球温暖化が進むと、雪国でなくなるかもしれないそうです。
あたたかな豪雪地から_c0145183_2126183.jpg

 雪どけ水で育つ米・野菜、低温が必要な酒・味噌・醤油の醸造製品、もっと大きく見れば広葉樹の森が影響する漁場。こうした産業、食の文化、たずさわるひとと技術も、あやういということです。
 国内の食糧自給率39%、それなのに工業製品みたいな食べものを大量生産・大量廃棄して、二酸化炭素をばんばん排出しながら「地球にやさしく」とか言っているおろかしさ。脆弱だなあ、と思います。

 雪を見て、こんなことを考えるのは、おかしいでしょうか。
 完全に割りきるか、愚かになるか、さもなくば良心を捨てられないと、マスメディアの仕事はつらい。ジレンマです。
by green-field-souko | 2008-01-02 21:30 | 旅と隠遁 | Comments(0)