ずっと生き難かった。ため息と深呼吸の備忘録。


by 草子
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中秋



ススキ飾って、おだんご供えて、お月見をしましょう。
かーちゃんが言うので、おたま家族と実家に集合。

昨晩は、雲に隠れて、とうとう月は見えなかったけれど、
おたまのリクエストのお煮しめや
ハルの好きな唐揚げを囲んで、ひさびさ。

おたまは辛辣な語彙が増えていて笑えた。
ハルは言いたいことを後生大事に貯えるモジモジくん。
二人が読みたがっている本を渡せたのは、よかった。



なんの反動か、帰ってから酒を呑んでしまう。
ひとりコップにつぐ。
とーちゃんにも、ついであげる。




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# by green-field-souko | 2018-09-25 08:35 | とるに足らないモノコト | Trackback | Comments(4)

潜熱




暑すぎる夏が終わっても
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クールダウンできないでいる
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闇は果てしないのに
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夜の隙間は狭く
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気持ちの置きどころがわからない






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# by green-field-souko | 2018-09-23 05:50 | とるに足らないモノコト | Trackback | Comments(2)

丑三つ時のめざまし



もう限界なくらい、くたびれ果てていた夜。
なのに、朝までにやっとかないといけない仕事が手つかずだったので、
仮眠することにしたのだった。

ちゃんと起きられるか。
起きて仕事して、約束の時間までに間に合うか。
求められたクオリティまでいけるか。

ちょっとした、いちかばち。
こういう場合は、たいていなんとかなるのだけれど、
なんとかならない時も、なくはないのが怖ろしい。




眠ってしまったわたしは、
なんだか明るい夢のなかに居たような、
花の匂いをかいだような、

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ふあふあと気持ちよく眠っていたところを、
スマホのメール受信音に起こされる。


おかしいな。メールの着信なんて、ない。
気のせいかと思って、また、すこし眠りかけたら、
今度は耳元で声がした。
「おい!」
おいッ!!
おいッ!! 草子ッ!草子ッ! 」

聞き慣れた怒鳴り声に、わたしはガバッと跳ね起きた。



とーちゃん…だ。

眠くてグラグラする頭を抱えながら、苦笑い。
「仕事せー」
「うんと働けー」
「難儀なことほど、やったもんの勝ちだどー」
なんてことを
よく言っていた、とーちゃんが思い出された。

なので、
起こしてもらっても、
ありがとう、なんて礼は言わなかった。
うるさいクソジジイだ、と、独り言をいいながら
丑三つ時のPCに向かったのだった。


とーちゃんは、あんがい近くに居るらしい。
そうして、頼みもしないのに、ハッパをかけてくれるのだな。
は~親って死んでからもありがたいわ。




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# by green-field-souko | 2018-09-18 20:14 | とるに足らないモノコト | Trackback | Comments(10)

夏野菜の揚げびたし



暑すぎるのと雨不足で、畑は壊滅的な夏だった。

朝夕がすこし涼しくなってきて、
日中の気温が30℃までは上がらなくなったので、
冬までの日数を気にしながら、
先週、秋冬野菜を、植えたり、蒔いたりした。

蒔き終えた翌日に、あたたかな雨が降るものだから、
ひどかった夏の分も
よい秋冬野菜になる前兆に思えて、
仕事の手を止め、しばらく雨を眺めた。



これは、わが家の夏の定番「夏野菜の揚げびたし」。


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畑がそんなことなので、今年は一度しかつくれなかった。
できたてを熱いまま。
のこったら冷やして。
白いごはんで、茹でたての素麺で。

毎年のように飽きるほどは食べられず、
なんとなしに、もの足りないまま、
夏が終わっていく。






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# by green-field-souko | 2018-09-18 08:02 | ときどきプチ野菜料理 | Trackback | Comments(6)

白鬼茸



わたしは毒がありますよ。



言われなくても
間違いなく有毒そうな、きれいな、きのこ。
シロオニタケというらしい。


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白鬼は、
陽蔭で、
咳をする。

雨で肌寒かったので、
そんなことが
頭に浮かんだのかもしれない。

秋はいつも、ストンと
なにかが墜ちるように訪れる。

プラネタリウムの
上映時刻に間に合わず、
自分に機嫌わるくなる。






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# by green-field-souko | 2018-09-17 09:38 | 日々の照り降り | Trackback | Comments(12)

カテ飯



民俗資料館がらみのことから、
カテ飯(かてめし)を実験的につくってみた備忘録。

昔むかし、農家にとっても、お米は貴重で、
自分たちが食べるときは混ぜものをして、かさましをはかっていた。

かさまし材は、その時々に採れる野菜や雑草。
生や干したものをこまかく刻み、ごはんに加えてボリュームアップする。
刻んだ大根などを茹でてから炊いたごはんに混ぜ併せるとか、
生のままいっしょに炊くとか、
かさまし法は家庭によっていろいろ。

昔の農家は忙しく貧しい。
おいしさよりも、胃袋を満たすことが、まずは大事。
燃料や調理の手間を軽減するよう、
刻んだ大根の実と葉を、わたしはじかに炊き込んだ。


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カテ飯のカテは、どういう字があてはまるのだろう。
民俗は片仮名表記が多いのでわからないが、
もしかしたら、「カテ」は「糧」ではないかと想像してみる。

カテ飯は、単純にごはんを増やすというよりも、
備蓄米を減らさないための切実な意識が背景にある。
今でこそ米は余っているけれど、品種改良や栽培技術が未熟だった昔は、
毎年、順調に収穫できる保証はない。
現金は乏しい。
飢餓に陥るのは簡単なことだった。

つくってみたカテ飯は、なかなかおいしいものだったけれど、
古いお米だって大事に食べていたころには、どうだったか。
「うんまくねー。へえ、おら、喰わんたっていいのお」
と、地元の老人は笑いながら言っていた。



カテ飯が残れば、さらに、かさまし材を加えて雑炊にした。
残った味噌汁でふやかし、囲炉裏で煮てふやし、
食べたらすぐに布団にもぐったのも、空腹をごまかす知恵だった。

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残ったカテ飯を、わたしも雑炊にしてみたが、
ひもじくなって、たまごをひとつ落としてしまった。

当時、たまごは贅沢品で、
鶏を飼っているひとなら、まちへ持って行き物々交換をしたり、
売れれば帰りに家族を喜ばせる品物に換わった。
戦後間もない70年前ころは、そんな暮らしだった。
さて、つぎに戦争が起こったら、どんなふうになるのだろう。






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# by green-field-souko | 2018-07-05 04:04 | そうるふうど | Trackback | Comments(8)

雷が鳴っている


裏方とか、黒子とか、影とか、って立場がわたしらしいと思うので、
表に出すことはしないでほしいと頼んだ。




20年に一度くらいで、しつらえを新しくするなんて、
どこかの御遷座みたいなものだけど、
わたしにとって今回が
実質、最初で最後ではないかと思ったりするので、
無形の棟札みたいなものを置いてひっそりと立ち去れたら本望。





名前を出さない。結果は表のひとの手柄。

仕事が認められさえすれば、
それで、全然いいと思う。










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# by green-field-souko | 2018-06-30 20:01 | 日々の照り降り

梅をもぐ



木蔭が風を呼ぶ。
蒸し暑さのなかで、大粒の青梅の、その清々しいこと。


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梅酒、梅干し、梅ジュース。
完熟したら梅ジャムも。



夏休みにホームステイを予定しているおたま(姪・高2)に、
かーちゃんがポチ袋をわたす。

「外国へ行くんだから、おたまに小遣いをやらないとなあ。
生きているとき、おじいちゃんはそう言って、
財布からお札を出したり仕舞ったり、出したり仕舞ったり、していたのよ」
「2万円じゃなくて3万円やりたいんだが。
って言ってたんだけど、そうこうするうちに死んでしまったわ」
「それで草子おばちゃんが、足して3万円にしてくれたの。
これは、そういうお金」
「けが、事故、間違いのないように、気をつけていってらっしゃい」

おたまは、ちょっとうつむいて、鼻を赤くしていた。

「けが、事故、間違いのないよう気をつけて行け」と、
進学で家を離れるわたしに、同じことを、とーちゃんは言ったっけ。
うちの経済状態を考えれば、過ぎた教育だった。


とーちゃんが逝った日から、ちょうど3か月。

麦茶の氷が、カラコロ鳴って、夏が来る。







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# by green-field-souko | 2018-06-26 15:45 | ふりかえる家族史 | Trackback | Comments(12)


あの日。
父が逝きかけているとき、わたしはデイルームで仕事をしていた。
ごく当然のいたしかたなさで、「こっちの業界」のオーダーをこなそうとしていた。
ほどなく息を引きとった父を連れ帰り、
日付が変わるころ、仕事の続きをやろうとしたものの、
どうしてもできなくて、
この仕事に就いてから初めて、役割を手放してしまったのだった。
わたしの代わりなどいくらでも居るから
と、くやしく、ため息をつきながら。




「あっちの世界」にも、かなり迷惑をかけてしまった。

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のに、

四十九日を過ぎたころ、
チケットが余っているからと
学芸員さんから、きっと、やさしい嘘の、誘い。
人間っていいなあと思わせられるライブでひさびさに笑った。

笑いながら、でも、仕事のほうはもう諦めていた。
だれかほかのひとへ移ったに違いない。
仕事なんてそんなものだけど、ライブはよかった。


それから、外が明るいうちから、タパスをつまみワインで話す。
ところで、と。
復帰はいつごろから大丈夫かを訊かれて驚いた。
ありえない。まさか。
2か月も、わたしなんかを、待っていてもらえたなんて。



「あっちの世界」のやさしさに、
「こっちの業界」が褪せてくる。
調子にのって、勧められた論文を書いてみようか
という気持ちに今は、なっている。






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# by green-field-souko | 2018-06-02 23:17 | 日々の照り降り

雨の匂いはつめたくて



喪っていた身の置きどころを
雨音が示してくれた朝は、
いくらでも眠り続けられそうで嬉しくなる。



ここには、大きな音がない。
猫が居るだけだから。

にぎわう場がいつも苦手だった。
ふれてくる有形無形のものに疲れさせられていた。
痛みや悲しみはひとよりも大きく、
喜びや楽しさを表現するのが、下手だった。
集団になじめず、団体行動ができない。

できれば
穴蔵的環境にひきこもり、
そこで仕事なりをして
暮らしを立てていくのが望みだった。



がまんは上手な子どもだった。
おとなに便利なよい子だった。

発達障害や感覚過敏の語が、まだなかった時代。
どこにも、だれにも、なじめず、
わたしは、どうやって、生きて来れたのだろう。

ソウコハ カンカクカビン ジャナイノ?
ひとに言われ、
そうかもしれないと自分でも思ったので備忘録。





雨は上等の毛布。 おやすみなさい。





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# by green-field-souko | 2018-05-03 06:23 | 日々の照り降り | Trackback