ずっと生き難かった。ため息と深呼吸の備忘録。


by 草子
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カテゴリ:日々の照り降り( 793 )

近ごろのびっくり



はじめて就職した会社で
仕事のやり方を教えてくれた上司だったひとが、
地面師詐欺事件で逮捕されていた。

こんなこともあるものなのかと
ものすごく驚いたが、
頭の回転が速いひとだったから、
そのよい頭を、ちょっと違ったことに使ってしまったのだろう。

それでも、もし機会があったなら、
ひと一倍お世話になったことだし、
おいしいお菓子でも差し入れてあげたいと言ったら、
聞いていたひとは、
それってドラマとかの刑務所の面会を想定していないか?
と笑った。



まだ春浅いブナの森でのパーティーで
楽しく話したひとが、
遠い街の副市長になっていた。

あのときは感じのよい青年風だったけど、と思い出していたら、
聞いていたひとは、
いつまでもさわやかではいられないのが人生
と言って、珈琲を淹れてくれた。



みんな、いろいろ、そうなんだなあ、と思った。




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by green-field-souko | 2019-02-24 07:34 | 日々の照り降り | Trackback | Comments(8)

畑じまい



雪が降る前に、大根や長ねぎの冬囲いをした記憶が
ないわけではないが、
そのように昔ながらの冬支度を
やらなくなってしまったのは、いつからだったろう。

今でも周りでは、冬を前に畑から野菜を
まとめて採って保存するひとは
めずらしくないのだから、
ただ単にうちが、冬支度を怠けているだけかもしれない。

畑の師匠(母)は言う。
「だって、採りたてのが全然おいしいもの」
ドカ雪が降れば窮するのは間違いないのに、
「その時はその時よ」
雪で畑が埋まるリスクを承知で、野菜を畑に置いておく。


雪に遭うと、野菜は甘くなる。
キャベツ、大根、白菜、長ねぎは畑に残す。


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12月中に全部までは採りきれなかった赤かぶは、
小さなものまで畝から拾い、
スが空かないうちに甘酢に漬けよう。


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小正月をすぎて、ようやく、畑じまいとする。

なんだか落ち着かなかったのは、
このせいだったのかもしれない。






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by green-field-souko | 2019-01-17 19:46 | 日々の照り降り | Trackback | Comments(8)

こすもす日和に



ある仕事を9月に終えてから、
うまく気持ちを
切り替えられずにいた。

それから
なにもしなかったわけではなく、
何人かのひとと会ったり
起案書をつくったりしながら、
動かそうと思えば動かせるようにした。

でも、なんだか、
あまりなにもしていない気がするのは
どうしてなのだろう。


実感が足りないのかな。
仕事をしているという。

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気がつけば、一カ月も経っちゃって。
日向ぼっこに甘えていると、
はやくしないと、
冬が来る。






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by green-field-souko | 2018-10-18 13:49 | 日々の照り降り | Trackback

白鬼茸



わたしは毒がありますよ。



言われなくても
間違いなく有毒そうな、きれいな、きのこ。
シロオニタケというらしい。


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白鬼は、
陽蔭で、
咳をする。

雨で肌寒かったので、
そんなことが
頭に浮かんだのかもしれない。

秋はいつも、ストンと
なにかが墜ちるように訪れる。

プラネタリウムの
上映時刻に間に合わず、
自分に機嫌わるくなる。






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by green-field-souko | 2018-09-17 09:38 | 日々の照り降り | Trackback | Comments(12)

雷が鳴っている


裏方とか、黒子とか、影とか、って立場がわたしらしいと思うので、
表に出すことはしないでほしいと頼んだ。




20年に一度くらいで、しつらえを新しくするなんて、
どこかの御遷座みたいなものだけど、
わたしにとって今回が
実質、最初で最後ではないかと思ったりするので、
無形の棟札みたいなものを置いてひっそりと立ち去れたら本望。





名前を出さない。結果は表のひとの手柄。

仕事が認められさえすれば、
それで、全然いいと思う。










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by green-field-souko | 2018-06-30 20:01 | 日々の照り降り


あの日。
父が逝きかけているとき、わたしはデイルームで仕事をしていた。
ごく当然のいたしかたなさで、「こっちの業界」のオーダーをこなそうとしていた。
ほどなく息を引きとった父を連れ帰り、
日付が変わるころ、仕事の続きをやろうとしたものの、
どうしてもできなくて、
この仕事に就いてから初めて、役割を手放してしまったのだった。
わたしの代わりなどいくらでも居るから
と、くやしく、ため息をつきながら。




「あっちの世界」にも、かなり迷惑をかけてしまった。

c0145183_23061749.jpg

のに、

四十九日を過ぎたころ、
チケットが余っているからと
学芸員さんから、きっと、やさしい嘘の、誘い。
人間っていいなあと思わせられるライブでひさびさに笑った。

笑いながら、でも、仕事のほうはもう諦めていた。
だれかほかのひとへ移ったに違いない。
仕事なんてそんなものだけど、ライブはよかった。


それから、外が明るいうちから、タパスをつまみワインで話す。
ところで、と。
復帰はいつごろから大丈夫かを訊かれて驚いた。
ありえない。まさか。
2か月も、わたしなんかを、待っていてもらえたなんて。



「あっちの世界」のやさしさに、
「こっちの業界」が褪せてくる。
調子にのって、勧められた論文を書いてみようか
という気持ちに今は、なっている。






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by green-field-souko | 2018-06-02 23:17 | 日々の照り降り

雨の匂いはつめたくて



喪っていた身の置きどころを
雨音が示してくれた朝は、
いくらでも眠り続けられそうで嬉しくなる。



ここには、大きな音がない。
猫が居るだけだから。

にぎわう場がいつも苦手だった。
ふれてくる有形無形のものに疲れさせられていた。
痛みや悲しみはひとよりも大きく、
喜びや楽しさを表現するのが、下手だった。
集団になじめず、団体行動ができない。

できれば
穴蔵的環境にひきこもり、
そこで仕事なりをして
暮らしを立てていくのが望みだった。



がまんは上手な子どもだった。
おとなに便利なよい子だった。

発達障害や感覚過敏の語が、まだなかった時代。
どこにも、だれにも、なじめず、
わたしは、どうやって、生きて来れたのだろう。

ソウコハ カンカクカビン ジャナイノ?
ひとに言われ、
そうかもしれないと自分でも思ったので備忘録。





雨は上等の毛布。 おやすみなさい。





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by green-field-souko | 2018-05-03 06:23 | 日々の照り降り | Trackback

11月22日の朝



庭のくぼみに初氷。

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シロツメクサとヒメジョンに初霜。

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いつの間にかピンクに変わってしまったけれど、
ほんとうは紫の薔薇にも霜。

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寄り添わないことも大事。
適当に逃げられるようにしておくといい。
そう教えてくれたひとに
ちゃんと逢えたらいいのに、と思っていた日だった。




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by green-field-souko | 2017-12-07 15:12 | 日々の照り降り | Trackback | Comments(4)

雲月



時間の流れは緩まない。

置き去られるな、

そのひとは
わたしに言う。


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でも、もう、いいのかもしれない。
性急に追いかけたい価値など、
此処には、
なくなってしまった。

とっくに。




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by green-field-souko | 2017-11-27 05:54 | 日々の照り降り | Trackback | Comments(2)

初雪




車を走らせていたら、
フロントガラスにあたる雨が雪に変わった。

ある程度の標高から上は雪。

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臨む山並みが横半分に、白くなっていく。



例年より5日早い初雪。
雪国の冬がはじまる。
間違いなく憂鬱な雪なのに、
気持ちのどこかで
ほっとするのは何故なのだろうか。

雪は仕方のないもの。
好きとか嫌いとかではないけれど、
嫌いだけど好きなもの、
なのかもしれない。






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by green-field-souko | 2017-11-19 18:59 | 日々の照り降り | Trackback | Comments(4)