ずっと生き難かった。ため息と深呼吸の備忘録。


by 草子
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雷が鳴っている


裏方とか、黒子とか、影とか、って立場がわたしらしいと思うので、
表に出すことはしないでほしいと頼んだ。




20年に一度くらいで、しつらえを新しくするなんて、
どこかの御遷座みたいなものだけど、
わたしにとって今回が
実質、最初で最後ではないかと思ったりするので、
無形の棟札みたいなものを置いてひっそりと立ち去れたら本望。





名前を出さない。結果は表のひとの手柄。

仕事が認められさえすれば、
それで、全然いいと思う。










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by green-field-souko | 2018-06-30 20:01 | 日々の照り降り

梅をもぐ



木蔭が風を呼ぶ。
蒸し暑さのなかで、大粒の青梅の、その清々しいこと。


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梅酒、梅干し、梅ジュース。
完熟したら梅ジャムも。



夏休みにホームステイを予定しているおたま(姪・高2)に、
かーちゃんがポチ袋をわたす。

「外国へ行くんだから、おたまに小遣いをやらないとなあ。
生きているとき、おじいちゃんはそう言って、
財布からお札を出したり仕舞ったり、出したり仕舞ったり、していたのよ」
「2万円じゃなくて3万円やりたいんだが。
って言ってたんだけど、そうこうするうちに死んでしまったわ」
「それで草子おばちゃんが、足して3万円にしてくれたの。
これは、そういうお金」
「けが、事故、間違いのないように、気をつけていってらっしゃい」

おたまは、ちょっとうつむいて、鼻を赤くしていた。

「けが、事故、間違いのないよう気をつけて行け」と、
進学で家を離れるわたしに、同じことを、とーちゃんは言ったっけ。
うちの経済状態を考えれば、過ぎた教育だった。


とーちゃんが逝った日から、ちょうど3か月。

麦茶の氷が、カラコロ鳴って、夏が来る。







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by green-field-souko | 2018-06-26 15:45 | ふりかえる家族史 | Trackback | Comments(12)


あの日。
父が逝きかけているとき、わたしはデイルームで仕事をしていた。
ごく当然のいたしかたなさで、「こっちの業界」のオーダーをこなそうとしていた。
ほどなく息を引きとった父を連れ帰り、
日付が変わるころ、仕事の続きをやろうとしたものの、
どうしてもできなくて、
この仕事に就いてから初めて、役割を手放してしまったのだった。
わたしの代わりなどいくらでも居るから
と、くやしく、ため息をつきながら。




「あっちの世界」にも、かなり迷惑をかけてしまった。

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のに、

四十九日を過ぎたころ、
チケットが余っているからと
学芸員さんから、きっと、やさしい嘘の、誘い。
人間っていいなあと思わせられるライブでひさびさに笑った。

笑いながら、でも、仕事のほうはもう諦めていた。
だれかほかのひとへ移ったに違いない。
仕事なんてそんなものだけど、ライブはよかった。


それから、外が明るいうちから、タパスをつまみワインで話す。
ところで、と。
復帰はいつごろから大丈夫かを訊かれて驚いた。
ありえない。まさか。
2か月も、わたしなんかを、待っていてもらえたなんて。



「あっちの世界」のやさしさに、
「こっちの業界」が褪せてくる。
調子にのって、勧められた論文を書いてみようか
という気持ちに今は、なっている。






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by green-field-souko | 2018-06-02 23:17 | 日々の照り降り