朝いちばんで石油ストーブを点ける
そういう季節に今年もなった
灯油の燃える匂いに
いままですごしてきた
冬の記憶が 心象風景が むっくらと起きる
この街の冬の陰鬱さは
鉛色の空にたとえられることが多く
住み慣れないひとは
冬になるとしにたくなると言う
そして
何年暮らそうと慣れることはないとも
慣れる慣れないというより
仕方ない
のに
いろいろ仕方ない
簡単に我慢や妥協をするくせに
芯のところでは納得できないらしく
それで考えていると
自分の心の狭さを突きつけられる気がして
いろいろ疲れて億劫になり
出かけるのをやめて眠ることにした
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by green-field-souko
| 2022-11-26 10:14
| 日々の照り降り
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