ずっと生き難かった。ため息と深呼吸の備忘録。


by 草子
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冬の夏野菜

 これは、しし唐です。夏の間、さんざん食べて。秋をすごし、冬を迎え、こんな姿になっています。ピーマンもしし唐と同様、生らせておくと、しまいには赤くなります。なにやら熟女の風貌です。
 かーちゃんは、赤くなったピーマンを炒め物のアクセントに加え、「甘味があるし、なかなか使える」と言っています。売っているカラーピーマンより、身が薄く、味が濃いかな。
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 これはミニトマト。青い実はお店で手に入らないので、傷んでいない実を摘んでピクルスにしようかと思いつつ、うっかり忘れてきました。というわけで、グリーントマトのピクルスは、来年の初夏までおあずけですね。
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# by green-field-souko | 2007-11-29 11:20 | 畑でわたしは考える | Comments(0)

小春日和

 ん? ・・・裏庭(=畑)で、プルーンの樹がいじめられていました。たくあん用の大根を掛けられて、重さで枝がしなっています。可哀相に。折れそうです。
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 モズの早贄というか、なにかの死骸がさらされているみたいで、ビミョーに気味がわるいしー。
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 ありゃー、向こうの柿の樹にも。こんなアバウトなことをやるのは、かーちゃんしか居ません。どうして軒下あたりに、きちんと掛けられないかなあ。ぶつぶつ。
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 それにしても、今日は、なんて気持ちのいい天気なことか。
 干し大根の向こうに見える空の青さ。こういうのを「胸がすくような」なんて言うんでしょうね。
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 遠くの飯豊山は雪です。二王子岳のゲレンデが白い線になって見えています。
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 シベリアから瓢湖へ渡ってきたハクチョウが、近くの田んぼで遊んでいました。
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# by green-field-souko | 2007-11-29 03:10 | 畑でわたしは考える | Comments(2)

白菜おあげ煮

<白菜おあげ煮>
 油ぬきした薄あげと、ザクザク切った白菜を、おだしで煮てみました。
 煮物一人分をつくるのは味が安定しにくいので、市販の白だしを使います。それとお酒を少々。簡単なので、白菜の時季には、ほんとうによくつくります。こんなシンプルな、熱々のちょっとしたひと椀があると、ほっとするんです。
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<おろし納豆>
 簡単すぎて、おなじみすぎて、お料理の部類には入らないかもしれませんが。
 この大根、真ん中あたりをおろしたのですが、それでもとっても辛かった。でも、この辛さが、いいんだなあ。辛い汁ごとそのまま小鉢へ。辛い、辛い、と言いながら飲んじゃいます。
 お料理屋さんだと、きちんと大根おろしを洗ったり絞ったりするようですが、せっかくのビタミンなので捨てません。汁の一滴まで、大根からの恵みです。
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<蓮根の煮物>
 昨晩の残りもので、すみません。
 蓮根は皮付きのまま。ちょっと甘辛く、竹輪と煮てみました。蓮根の皮はむきません。皮のところが特に香りと旨味があるようですし、そこの部分をわざわざピーラーで削って捨てるのは、蓮根も手間ももったいないと思うのです。
 あ、でも、お客様のときは、ちゃんと皮をむきます。
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# by green-field-souko | 2007-11-28 08:56 | ときどきプチ野菜料理 | Comments(2)

居場所

 とりとめのないの話なんですが。

 なんだかブログなら書けそうなので、書いてみます。滅入るような話なので、なんならスルーしてください。

 ある一時期、わたしは、食べものに興味がわかなくなりました。拒食とかでは全然ないのですが、おいしいお店や新しくできたお店に行くとか、話題の食材を取り寄せるとか、そうしたことがとても虚しく思えてしまったのです。
 とりたてて食通などではありませんが、そこそこ齢をとれば大抵、そこそこのごちそうを口にする機会はあります。その程度にといいますか、人並みにおいしいものは好きですし、実際、よく食べ、よく夜遊びをし、パワフルに仕事をこなしてきたと思います。そんな人間が、です。

 わたしはある仕事をしています。その仕事はなかなかアグレッシブです。世の中のトレンドをつかみ、その数歩先くらいを提案し、仕掛けていくのですから、どうしたって攻撃的になります。瞬時にして仕事相手の思惑や性格を読みとり、アプローチの方法を考え、場合によっては容赦なく切り捨て、また切り捨てられてもきました。
 この業界(どの業界でもそうでしょうが)で生き延びていくには、大海を泳ぎきれるタフさと、尽きないエネルギーが必要です。流行のスーツに身をかため、ホテル最上階でお酒を飲み、有名店の血のしたたるステーキを食べ、合間に食事相手から有用な情報をそつなくひき出す。失敗は許されません。失敗する自分を許せないからです。
 当時をふりかえってみれば、いくらあっても足りないエネルギーを得るため、反対に、多大なエネルギーを放出というか、浪費していたのだと思います。飲むほどに喉の乾く水を、飲み続けているようなものです。

 その頃は、2、3日眠らずに仕事をしても平気でした。かえって達成感を得ては、自己満足にひたっていたくらいでした。
 でも、生身の人間に、いつまでも全力疾走を、続けられるわけがありません。精神的にも肉体的にも、わたしは立ち上がることができなくなりました。くたびれ果ててしまったのです。毎日毎日、死ぬことばかりを考えました。そして、すこし元気が戻ったとき、もう、こんな生活はやめよう、と決めました。

 わが身を養わなくてはなりませんので、仕事を含め、ライフスタイルのすべてを急には変えられませんが。それでも、すこしずつ、自分を愛せる生き方にベクトルを調整していけたら。それの象徴が「野菜料理」なのかな。

 ブログを更新するという作業は、あたりまえですが、いやでもなんでも「なにかやる」ことが必要になります。始めてみて、それを実感しています。その作業が、ありがたい。

 わたしは今も迷子のようにべそをかきながら、とぼとぼ、居場所をさがしている状態かもしれません。さきのことはわかりませんが、とりあえずしばらくは、ブログという場所で、「なにかやる」ことを大事にしていこうと思います。

 おしまいまで読んでくださった方には、ありがとう。心から。
# by green-field-souko | 2007-11-27 13:21 | 日々の照り降り | Comments(4)

小豆寒天

 小豆があったので、薄甘く煮てみました。
 あんこは砂糖をたくさん入れると、つやが出ておいしそうに仕上がるんだよ。小さい頃に曾祖母からそう教わりましたが、あまり甘いのは苦手なので薄甘です。ひいばあちゃん、ごめんね。

 わざわざ面倒して小豆なんか煮なくても、缶詰でもなんでも簡単に買えるのに。甘いものなんて好きじゃないのに。それでもやっぱり、年に一度くらいは、こうして、煮てしまいます。
 とろとろと豆を煮ていると、気持ちがのんびり、おだやかになっていく気がして。そこがいいのかもしれません。

 まったく甘味をつけない寒天に、薄甘い小豆をのっけて。
 甘味がじゃまをしないので、寒天の香り、小豆の香りが、よくわかる気がします。手間ひまかけて自分でつくるから、面倒した分、そう感じるだけなのかもしれませんが。
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# by green-field-souko | 2007-11-27 10:52 | そうるふうど | Comments(2)